2017年のF1開幕戦オーストラリアGPを制したことを受け、ミラノ市場でフェラーリの株価が上場来高値をつけた。F1オーストラリアGPでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがメルセデス勢を抑えて28戦ぶりの優勝。27日のミラノ市場でフェラーリ株は、一時3.6%高の68.5ユーロと2016年に上場されて以来の最高値をつけた。
フェラーリ株は、前週末比2%高でとなり時価総額は127億ユーロ(約1兆5260億円)となった。フィアット・クライスラー・オートモービルズは、フェラーリをグループ傘下から分離・独立させており、まず2015年10月に米国ニューヨーク証券取引所に上場。2016年1月にはイタリア証券取引所に上場していた。フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、ブランドイメージを支える上でレース結果を重要視しており、F1チームの改革を優先事項の一つに掲げていた。ミラノのIGマーケッツのストラテジストであるビンチェンツォ・ロンゴは「スーパーカーメーカーにとってF1での勝利ほど重要なものはない」とBloomberg にコメント。「マルキオンネの拡大計画によって今年に入ってからアナリストに最も好まれていたフェラーリ株だが、F1での成功によってまた別のポジティブな刺激が与えられた」