フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、2014年は新しいパワーユニットのパッケージングが複雑化するため、メーカーチームは大きなアドバンテージを得ると考えている。F1チームは、1月28日にへレスで始まる2014年初のプレシーズンテストに向けて、新車の準備に取り組んでいる。
ジェームズ・アリソンは、エンジンメーカーの“ワークス”チームであるフェラーリ、メルセデス、レッドブルが、カスタマーチームよりも優秀であることを疑っていない。「このチームの大きなアドバンテージのひとつは、ひとつ屋根の下でエンジンとシャシーを有していることだ」とジェームズ・アリソンはコメント。「それはどんな年であってもアドバンテージだ。だが、今年のような年は、かなり異なるパワーユニットをパッケージングするかが必要となる。そのアドバンテージは、かなり大きくなると思う」フェラーリのエンジン責任者を務めるルカ・マルモリーニは、エンジンの競争力だけにあまりに多くの焦点が置かれているとし、成功は、全体的なクルマをいかにまとめるかにかかっていると考えている。「パワーユニットがあまりに強調されているかもしれない」とルカ・マルモリーニはコメント。「パワーユニットは大きな変化だが、競争力のあるクルマにパワーユニットを融合させることはかなり複雑だ」「フェラーリにとって、それはシャシー部門とエンジン部門の共同プロジェクトだ」「パワーユニットプロジェクトでは、それは信頼性が基本となる」「エンジンに関するいかなる決定も、シャシーの人々との議論の結果だ。結局のところ、パワーユニットだけでなく、勝てるクルマでなければならない」
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