2026年F1バーレーンテストは最終日を迎えた。前日はシャルル・ルクレールが最速タイムを記録し、フェラーリが存在感を示した一方で、メルセデスはわずか57周に留まり全チーム最少周回数という厳しい一日となった。アルピーヌとキャデラックも信頼性トラブルに見舞われるなど、各陣営が課題と向き合うなかで迎える最終日。来週の第2回プレシーズンテスト、そして開幕戦オーストラリアGPを前に、限られた走行機会でどこまで完成度を高められるかが焦点となる。
■ ボルトレトが限界域へ プッシュの兆し午前11時13分、ガブリエル・ボルトレトが最終コーナーでワイドに膨らみ、リアが大きくスライド。さらに立ち上がりでもマシン後部が再び乱れ、必死にコントロールを取り戻す場面があった。リプレイでは次のラップでも中速コーナーで挙動が不安定になる様子が確認され、セットアップが限界域に近づいている可能性もうかがえる。早い時間帯ながら、ザウバーはすでに積極的なプログラムに移行しているようだ。■ ハジャー前向き「予想以上に順調」前日は午前中に多くの走行時間を失ったアイザック・ハジャーだが、午後には86周を記録し挽回。本人は「まだ改善すべき点はあるが、マシンには快適に乗れている」と前向きな姿勢を示した。さらに「新しいパワーユニットを投入していることを考えれば、チームの進捗は予想より良い」と語り、初年度体制への手応えをにじませた。■ ラッセルが暫定トップ 1分33秒918午前11時04分時点でジョージ・ラッセルが1分33秒918を記録し、テスト全体で最速タイムを更新した。テストでは燃料搭載量やプログラムが各チームで異なるため単純比較はできないが、前日に信頼性で苦しんだメルセデスにとっては好材料と言える。■ 再び赤旗 キャデラックに信頼性懸念セッションは一時赤旗中断。原因はキャデラックのバルテリ・ボッタスがコース上でストップしたためだった。前日はセルジオ・ペレスがマシンを止めており、2日連続のトラブル発生。F1参入初年度のキャデラックにとって、信頼性の確立が急務となっている。■ アルピーヌは復旧 コラピントが周回重ねる前日はピエール・ガスリーが午後セッション中盤でストップし、その後は走行できなかったが、チームは問題を修復した模様だ。この日はフランコ・コラピントが終日担当。セッション再開直後から周回を重ね、夜間コンディションを含む重要なデータ収集に臨んでいる。■ 空力データ収集が本格化 フロー・ビズとエアロレーキ午前中は各チームが空力データ収集に重点を置く。フロー・ビズ塗料やエアロレーキが各車に装着され、気流の可視化と数値データの照合が進められている。ルイス・ハミルトンはリアウイング下部にエアロレーキを装着。オスカー・ピアストリも同様に計測装置を装着し周回を重ねた。なお、今季のピレリタイヤはフロントが25mm、リアが30mm細くなり、供給コンパウンドはC1、C2、C3。各チームは割り当て内で自由に持ち込み本数を選択している。■ 最終日へ 各陣営が仕上げ段階へ金曜午前のグリーンライトと同時に多数のマシンがコースイン。ハミルトンはC3タイヤで走行を開始した。レッドブルは午前にマックス・フェルスタッペン、午後にアイザック・ハジャーが担当。マクラーレンはランド・ノリスに代わりオスカー・ピアストリが終日走行する。来週水曜からは第2回プレシーズンテストが控える。データ解析の時間は限られており、各チームにとってこの最終日は極めて重要な一日となる。
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