F1は、オーバーテイクを増加するためにDRSシステムを変更する必要があるかどうかを第2戦F1中国GP後に評価する。2017年F1マシンはダウンフォースが増加したことでオーバーテイクが難しくなると予測されている。以前、FIAはオーバーテイクを容易にするためにDRSゾーンを変更する可能性があることを示唆していた。
だが、開幕戦の舞台となるアルバート・パークは、2箇所のDRSゾーンを拡大する余地はほとんどない。報道によると、FIAは、今年の空力変更がオーバーテイクにおけるDRSの役割にどれくらい影響を及ぼしているかを理解することを望んでおり、すでに中国GP後にDRSの問題をより詳しく調べることで決定がなされたという。F1チームは、新車によって作り出される高いレベルのドラックによって、以前ほどドライバーがDRSから大きなゲインを得られないかもしれないと警告している。「空力という点で、このクルマは基本的に異なるものなので、オーバーテイクについて学ぶ必要がある」とメルセデスのエンジニアリングディレクターのアルド・コスタはコメント。「特にオーバーテイクの改善に関しての研究はされなかった。なので、どうなるかを見てみる必要がある」「DRSの効果は小さくなるだろうし、FIAは、同じくらい効果的、もしくはさらに効果的にするために、おそらくDRSゾーンの距離を延ばさなけれなならないだろう。我々は、レースという点でどの位置にいるのかを、少しずつ、完全に発見していかなければならない」「空力開発という点ではクルマは素晴らしいし、はるかにパフォーマンスは高い。非常に速くなっている。ルックスも良くなっているし、よりアグレッシブで現代的に見える」「レースに関しては、F1コミュニティとして学んでいかなければならない」