大部分のF1関係者は、2012年もレッドブルの強さは続くとみている。ドイツの Auto Motor und Sport、イタリアの La Gazzetta dello Sport、イギリスの Autosport は、揃ってセバスチャン・ベッテルが2012年シーズンにむけて最速のF1マシンを得ていると分析。ジェンソン・バトンは「彼らにはまだアドバンテージがある。小さくはなっているけどね」とブラジルの O Estado de S.Paulo にコメント。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは「レッドブルは、低速コーナーで我々よりも堅実で速いマシンを持っている。だが、高速コーナーでは我々の方がいい」と分析。だが、スイスの Sonntagsblick は、実際にはマクラーレンの方がレッドブルよりも上で、メルセデスAMGが3番手、フォース・インディアが4番手だとみている。「レッドブルは(メルセデスより)速い」とメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは Auto Motor und Sport にコメント。「我々が望んでいたよりも少し上を行っているのは明らかだ」シャシー問題に見舞われているロータスに関しては、Auto Motor und Sport が3番手、Blick は8番手と予想。またフェラーリに関しては、前述のメディアはすべて5番手以下と評価。Auto Motor und Sport は、フェラーリにとって壊滅的なシーズンになるのはほぼ間違いないと予想している。バルセロナテストがヘレステストよりも「もう少しポジティブだった」と述べたフェリペ・マッサは、F2012の開発を10段階評価で「おそらく5以上だろう」とコメント。「まだやるべきことはたくさんある。でも、今は過去よりも近づいている」F2012がレースに勝てるかと質問されたフェリペ・マッサは「そう願っているけど、テストで何かを言うのはとても難しい」と Turun Sanomat に述べた。バルセロナテストで小林可夢偉が最速タイムを記録したザウバーだが、Blick のベテラン記者ロジャー・ブノワはあまりそれを真に受けないよう警告している。「同時に同じタイヤを装着していたとき、ザウバーの日本人より(ニコ)ロズベルグの方が1周につき1秒速かった」と述べた。「テストでは真実は明らかにはならない。チームがうそ発見機を使えば、それらはすべて爆発してしまうだろう」小林可夢偉自身も「マクラーレンやレッドブルが遅いとは思っていません」とコメント。「実際、優勝や表彰台は望んではいませんし、それはちょっと僕たちにとってはあまりに遠いです。現実的には一貫してポイントを獲得できることを望んでいます」O Estado de S.Paulo の記者リビオ・オレッキオは、ザウバー、フォース・インディア、トロ・ロッソ、ウィリアムズは全て同じレベルにあり、ミッドフィールドはかなり接戦になるとみている。「速さを競うのがレースだ」とトロ・ロッソのジョルジオ・アスカネッリはコメント。「これまで見た感じでは、今年の戦いは素晴らしいものになるだろう」リビオ・オレッキオは「2012年マシンを公開してさえいないHRTとマルシャに有能な人材がいるのは間違いないが、多くの困難を抱えていると言っていいだろう」と締めくくった。


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