アルピーヌF1チームのエステバン・オコンは、F1での将来についての“話し合い”がすでに始まっていることを認めた。アルピーヌの業績不振と経営混乱の真っ只中、27歳のオコンとフランス人のチームメイトで同胞のピエール・ガスリーの契約は今年満了となる。
オコンはすでに、2025年に向けてルイス・ハミルトンのメルセデスのシートを手にしているトト・ヴォルフのマネジメント下に自分がいることを世間に明かしている。そして今、アルピーヌ以外のチームとの交渉がすでに行われているとオコンは明かした。「僕のキャリアにとって重要な年だし、ベストを尽くしたい」とオコンはHigh Performance Podcastに語った。「今年の終わりに後悔はしたくない」「コース上でも、コース外でも、たくさんの仕事があるだろう。僕は契約最終年だから、当然チャットすることもあるだろう」そのような“チャット”はすでに始まっているのかと尋ねられたオコンは、「うん、確かにもう始まっているけど、それは誰にとっても普通のことだよ」と認めた。「今でもこういったチャットの大ファンではないけど、2019年とは違う立場にいる」とレーシングポイントのシートを失い、1年後にルノーでグリッドに復帰したときのことを語った。「僕はレースウィナーであり、表彰台を獲得している。僕たちには有利な議論がたくさんある」しかし、ヴォルフのメルセデス候補リストにはオコンよりも上位の候補者がいるようだ。2026年までにアウディのワークスチームとなるザウバーへの移籍も選択肢のひとつかもしれない。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはSport1に対し、「ルノーの子会社アルピーヌの業績がいかに悪いかが分かる」と語った。「しかし、将来のアウディチームであるザウバーの方が優れているとは言えません。だからこそ、アンディ・ザイドルがスイスのファクトリーを鉄ほうきで掃除することが重要なんだ」