バーニー・エクレストンは、今のF1がかつてないほど安全だと主張する一方で、常に危険性が伴うスポーツでもあるとも認める。17日(金)夜、昨年のF1日本GPの事故で負った怪我により、ジュール・ビアンキが25歳でこの世を去った。F1レース中の事故で命を落としたのは1994年のアイルトン・セナ以来となる。
しかし、バーニー・エクレストンは、F1から危険な要素を取り除くことはできないが、ドライバーの安全性はこれまでで最も高いレベルにあると強調する。「ジュールに起きてしまったことはただただ、非常に不運だったとしか言えない」とバーニー・エクレストンは BBC Radio にコメント。「当然、危険ではある。年間20戦を戦うのでアクシデントの回数は見ての通りだ。ドライバーの安全性については全力を尽くしているし、これまでも常に全力を尽くしてきた」 ジュール・ビアンキは、ウェットコンディションの鈴鹿サーキットでマシンのコントロールを失い、回収車のトラクターと接触した事故で頭部に重傷を負った。 「本来ならば、トラクターはあの場所に絶対にいない。マシンがコースオフを喫して、例えばタイヤバリアなどにぶつかったとしても無事であるように、とてつもなく多くの仕事に取り組んできた」 「あんなものにぶつかれば、たとえ乗用車だろうと大差はなかったはずだ・・・。戦車がぶつかっても問題はあっただろう」 それでも、バーニー・エクレストンは、F1が2017年までに1周あたり6秒速いマシンにする計画を推し進めると語り、「F1が安全過ぎるだとか、あまりに分析的過ぎるだとか、最近はそういう不満が聞かれていた」と Sky Sports に述べた。さらに、バーニー・エクレストンは、ジュール・ビアンキ自身もそれを望んでいたはずだと語る。「ああ、そうだ。とはいえ、彼が不満を言っていたわけではない。可能な限り安全にするが、彼らは全力疾走を望むものだ。安全であり、安全ではない」
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