バーニー・エクレストンの贈収賄容疑に関する裁判は、ドイツ検察が1億ドル(約102億円)の支払いと引き換えに事件を終わらせることに同意してたことで終焉を迎えた。ドイツの法律では、裁判官を含むすべての陣営が同意した場合、一部の刑事裁判を罰金もしくはより軽い罰で解決することができる。5日(火)午前、検察官は1億ドルの和解に応じ、午後になって法廷がこのニュースを明らかにした。
バーニー・エクレストンの贈収賄容疑は4月から審理されていた。議論の中心となったのは、バーニ−・エクレストンからドイツの元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーへ4,400万ドル(約45億2,000万円)の支払いで、検察官はこれが2006年にF1がバーニー・エクレストンの好む買い手に売却されることを促すためのものだったと主張していた。バーニー・エクレストンはこれを否定し、支払いを行ったのはゲルハルト・グリブコウスキーからイギリスでのバーニー・エクレストンの税務状況について誤った主張をすると脅迫されたからだと述べている。バーニー・エクレストンが有罪になれば、10年間の懲役の可能性があった。先週、バーニー・エクレストンの弁護団は、証拠不十分ならびにこの審議がエクレストンにとって“きわめて重い負担になっている”なっていることを挙げ、訴訟の取り下げを求めていた。