2019年のF1世界選手権 第12戦 ハンガリーGPの予選が8月4日(日)にブダペストのハンガロリンクで行われた。優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。レースはポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が抜群のスタートを決めてトップをキープ。3番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは2番手に順位を上げる。
38周目にルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンを捕えかけるがコースオフ。タイヤに苦しみ始めたため、49周目にミディアムタイヤに交換して2ストップのギャンブルに出る。マックス・フェルスタッペンは1ストップでレースをリードするが、残り4周でルイス・ハミルトンがオーバーテイク。今季7勝目、通算81勝目を挙げた。優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「僕らは7年間一緒にやっているが、この気持ちに決して飽きることはない。現場とファクトリーにいるみんながいなければ、こんなことは不可能だった。その一員であること、僕を信じ続けてくれ、限界を広げ、リスクをとるチームにとても感謝している。今日はブレーキに少し苦労したので、マックスを抜くチャンスのためにブレーキをできるだけ温存していた。抜くのはとても難しかった。19秒の差を縮められるかどうかわからなかったが、チームから懸命に取り組めと言われ、その通りにした。攻め続けると差が縮まり、1周1周が予選アタックのようだった。ずっと限界ギリギリだった。チームには脱帽だ。今日、ニキがここにいれば、彼もチームに敬意を表しただろう」2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「最善は尽くしたが、ルイス(ハミルトン/メルセデス)のほうが明らかに少しスピードがあった。とはいえ、他車と大きなギャップを築いたし、2位という結果は十分に喜ぶべきものだと思う。ペースという点では今日は僕たちの日ではなかったと思うが、総合的にはとてもいいレースウイークになり、ポールポジションを獲得できたことは大きな前進になった。もちろん、ポールポジションからスタートしたので、当然優勝したかった。ただ、ファステストラップをマークしつつ、2位表彰台を獲得することが、現実的に僕たちができた最高の結果だったのではないだろうか。同じタイヤを装着していたときは、ハミルトンを抑えることができた。ただ、彼らが3番手との差を活かして選択した2ピットストップの作戦が彼にうまく作用したようだ。トップを守り抜こうとタイヤを最大限に使ってトライしたが、毎周1、2秒で差を縮めてきたハミルトンに成す術はなかった。フレッシュタイヤを装着した彼はすぐに僕との差を縮めたので、オーバーテイクされることも予想していた。そのあと、エクストラポイントが稼げるファステストラップを獲得するために、ピットインをし、ソフトタイヤへ変更を行った。結果ファステストラップを更新することができ、とても満足している。できる限りのことはやったので、後悔はない。だんだんとトップへ近づいてきているので、これから迎える休暇をいい気分で過ごせそうだ」 3位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「ハンガリーを終えて、苦戦するとわかっていたレースで表彰台に立てたという事実で自分たちを慰めることができる。今日は単にライバルのペースに対抗することができなかった。作戦の点では、何か違うことをして、4位より上を目指すというアイデアが浮かんだ。ファーストスティントを39周まで延長したので、ソフトに交換し、終盤はシャルルよりも強いペースで走ることができた。バッテリーを再充電し、スパとモンツァでのバトルに備えることができる。僕らはこのふたつのトラックではもっと競争力があるはずだ。SF90にはもっとパフォーマンスがあるとわかっているし、そのために頑張らなくてはならない。でも、もっと良い結果が出せる余地があると信じている」4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「ハンガリーに来て、僕らにとっては厳しいレースになるだろうとわかっていた。ファーストスティントの始まりはそれほど悪くなかった。でもレースが進むにつれ、リアタイヤにどんどん苦しむようになり、ライバルのペースに追いつくことができなくなった。僕の今の目標は、特にロングランとタイヤでグラデーションが高いサーキットでこれをどう改善するかを理解することだ。夏休みのあとレースに戻り、さらに改善するために頑張り続け、ライバルたちに挑戦するのを楽しみにしている」5位:カルロス・サインツ(マクラーレン)「イエス! 今回の5位は7日前の5位よりもはるかにうれしいね。僕たちはレースを完璧に戦った。素晴らしいスタートを切って、素晴らしいペースがあったし、かなりノーマルなレースでトップ5でフィニッシュしてポイントを獲得した。セカンドスティントでガスリーを抑えるのは大変だったけど、彼に近づかれそうになったらいつでも対抗できるようにペースをコントロールしていた。純粋なペースでもレッドブルの一台の前でフィニッシュできた。現場とファクトリーのチームの一人一人に感謝したい。前半戦は僕たちが今シーズンどれくらい進歩を遂げたか示したと思うし、僕たちは今後もそれを続けていかなければならない。もっと近づくことが目標だ。全員が今の状況、コンスタントに結果を出せていることを誇りに思えると思う。来年もっといいクルマを作り、さらに進歩するためには、シーズン後半も学び続けることが重要だ。これから充電してさらに強くなって戻ってくる時間だ。チームに感謝しているし、夏休みを楽しもう!」 6位:ピエール・ガスリー(レッドブル)「今日のレースは序盤から難しい状況に迫られた一戦だった。スタートがうまくいかなかったことから始まり、そのあともアタックを試みたが、マシンがスライドしてしまい、グリップも得られず苦戦することとなった。1コーナーで板挟み状態になったあと、2コーナーでライコネン(アルファロメオ)と接触しそうになり、スタート後にタイムロスとなることが起きてしまった。FP1とFP2が行われたレースウイーク初日の金曜は調子がよかったが、土曜日からグリップに悩まされることになった。レースは6位でポイント獲得は叶ったものの、さらに上を狙えたはずだ。これからやってくるしばらくの休暇はみんなにとってスイッチオフとなるいい機会だ。僕もリラックするすると同時に、シーズン前半戦でなにがよかったか、なにがより改善できたかを考えたいと思う。そしてシーズン後半戦はさらに力強くなっ...
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