2018年のF1世界選手権 第16戦 ロシアGPの決勝レースが9月30日(日)にソチ・オートドロームで行われた。レースは、メルセデスがチームオーダーを発令し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。バルテリ・ボッタスが2位という順位で1-2フィニッシュ。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが入った。今回の結果でポイントリーダーのルイス・ハミルトンとの差は50ポイントに広がった。
優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「今日のバルテリは信じられないくらい紳士だった。正直、僕のスポーツでのキャリアで覚えているなかで最も奇妙な一日だった。以前にこのような状況を議論して線を引いていたのを覚えている。ずっと気まずく感じていたし、『正しいやり方で勝ちたい』という感じだった。それがいつもの僕のやり方だ。『レースドライバーとして僕たちは勝つために存在する。勝つことができないと言うのは僕たちから空気や命を奪うようなものだ』と言える。それくらい深いものだ。僕が他の誰かにそのようなこと望むことは決してないし、求めることもない。一度もね。以前にミーティングをしたとき、『一言言っておくけど、僕がトトやスタッフのところに行くことはないし、こういう勝ち方はしたくない』と確認していた。もちろん、チームは僕のタイヤにブリスターが発生していて、ベッテルが後ろから迫ってきているのを見て決断を下した。チームには『我々は勝たなければならない。勝つことが全てだ。我々は両方のチャンピオンシップに勝たなければならない。誰が前でフィニッシュするかは気にしない』という強い考えがある。最終的にはバルテリに2位から1位になる権利があることを認めることが本当に重要なことだと思う。さっきも言ったように彼はとにかく究極の紳士だったからね。気分が沈んでいるのはとても変な感じだけど、ファクトリーのスタッフたちにも感謝しなければならない。非常に多くの人たちがこのような1-2を達成するために全力で仕事をしているし、チームは今週末素晴らしい仕事をした。僕たちは実際にその瞬間を受け入れなければならない。でも、この勝利は僕がこれまで勝ってきた中で最も誇りには思えない勝利だ」2位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「厳しい一日だった。チームとしては最大限のポイントを獲得できて良い結果だったけど、個人的には難しいレースだった。状況は理解しているけどね。チームリーダーの立場だったら、最大のポイントを獲得できる1-2でだれば、僕が勝とうがルイスが勝とうが関係ない。シーズンの終盤になって、チャンピオンシップを争っているのはルイスだけだし、僕ではない。だから、チームにとってはルイスが勝つほうが良い。そういうものだ。アスリートや個人として理想的ではないけど、それは事実だ。僕たちはチームとして戦っているし、僕はチームとして行動する準備はできている。今日はチームのために行動したし、明日もチームのために行動する。そういうものだと思っている。でも、来年を楽しみにしている。今日は僕が勝つはずだったと思っているし、同じ条件では僕が勝てたことはわかってる。今週は僕がウイナーだったと思う。トロフィーは持っていないけど、それは問題ではない。そういうものだし、僕は前に進んでいく」3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日のクルマのフィーリングはとても良かったし、プッシュすることができたけど、他のクルマほど速くはなかった。もちろん、ペース的には昨日よりも今日の方が良かったけど、ライバルにプレッシャーをかけられるほどではなかった。僕たちはあらゆることにトライしたし、表彰台でフィニッシュできたことには満足しているけど、当然ながら、僕たちが目指していた結果ではない。スタートは良かったけど、コース上にあまりスペースがなかったし、どこにも行き場がなかった。ピットストップ後にルイスの前に出ることができたけど、彼は僕たちを引き離すことができたし、最後はどうすることもできなかった。過去2レースで僕たちはいくつかポイントを失ったし、それは助けにはならないけど、僕たちにはプランがあるし、今後のレースでいくつか進化を遂げられることを願っている。次のいくつかのトラックは僕たちにより適しているかどうかはそこに着いたときにわかるだろう。僕たちはプッシュし続ける必要がある。今後のレースで何が起こるかわからないからね」4位:キミ・ライコネン (フェラーリ)「今日の僕のレースではあまり多くのことは起こらなかった。大部分の時間が独りきりだった。残念ながら、このようなことになることは予想していた。クルマのフィーリングはかなり良かった。1セット目のタイヤでは左フロントに少し手を焼いたけど、そのあとのソフトではクルマは運転していたとてもいい感じだった。残念ながら、昨日の予選で僕たちには十分な速さがなかったし、今日のレースでもオーバーテイクはとても難しかった」5位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)「今日、後方からスタートして5位でフィニッシュできたのはとても良い結果だ。良いスタートを切れたし、1周目も良かった。それ以降、予想していたよりもトラフィックを切り抜けることができたし、タイヤもとても順調にマネジメントできた。スタートはちょっとトリッキーだった。前のピエール(ガスリー)がストールして、彼を避けなければならなかったからね。そのあとのターン2への進入は接触しないように慎重にいった。最初の8周を終えて僕たちは5番手だったし、フェラーリとメルセデスのピットストップウインドウ内にいた。彼らがピットインした後、彼らは僕を抜くことができなかった。僕がレースをリードして、彼らを抑えられたのは意外だったし、それは古いタイヤでも僕たちには本当にとても良いペースがあったことを示している。ピットインした後は、とにかく完走させるだけだった。タイヤ戦略は適切だった。レースでソフトタイヤをできる限り長く持たせることが僕たちの唯一の選択肢だった。今日は予想よりも良かったし、今シーズンの残りのレースでも予想以上に良いことを願っている。楽しむことができたし、僕の誕生日にとって良い結果だ」6位:ダニエル・リカルド (レッドブル)「1周目は少し混乱していたし、見直して、もっとうまくやっていかなければならないことがいくつかある。ターン8で2台が争っていたので、彼らを抜きに行ったけど、マーブルの上を走ってコースオフしてしまったことでポジションを失ってしまった。そのあと、マクラー...