2018年のF1世界選手権 第4戦 アゼルバイジャンGPの決勝が29日(日)にバクー市街地コースで行われた。決勝はオープニングラップから波乱の展開。キミ・ライコネン(フェラーリ)とエステバン・オコン(フォース・インディア)が接触。後方ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とセルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)が接触。セーフティカーが導入される。
さらに40周目には4・5番手を走行していたレッドブル勢が同士討ちでダブルリタイア。この日2度目のセーフティカーが導入。リスタートでは、2番手を走行していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がコースオフ。そして、首位を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)がデブリを拾ってタイヤをパンクさせてリタイア。最終的に優勝したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。開幕から未勝利だったメルセデスに今シーズン初勝利をもたらし、ドライバーズ選手権首位に浮上した。2位にはキミ・ライコネン(フェラーリ)、3位はセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が久々の表彰台。マクラーレンはダブル入賞。6位のシャルル・ルクレール(ザウバー)、10位のブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)はF1初ポイント獲得となった。優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「今日はとても複雑な気分だ。バルテリは優勝に相応しかったし、彼は素晴らしい仕事をしていたし、非の打ちどころのない走りをしていた。本当にクレッジーでエキサイティングなレースだったし、僕は決して諦めなかった。常にプッシュしていたけど、本当に苦しかった。勝利という結果を残すことができて本当にありがたく思っている。良いことも悪いことも受け入れなけばならないし、勝ったので不満はない。それを受け止めて、今日のことから学んでいきたい。でも、バルテリは本当に不運だった。1-2フィニッシュだったら、チームにとって素晴らしい結果になっただろう。彼のタイヤがバーストしなければ、残り周回で彼を抜くことができなかっただろう。まだフェラーリの方がイクルマを持っているように思うし、週末のほとんどで僕たちを上回っていた。レースでは彼らについていくのがやっとだった。やらなければならない仕事があるのは間違いないけど、僕たちは戦いの中にいるし、非常に接戦になっていくだろう。落ち着いて仕事をしていかなければならない」2位:キミ・ライコネン (フェラーリ)「楽なレースでも楽しいレースでもなかった。1周目のエステバンとの事故の後、ノーズを交換するためにピットインしなければならず、ソフトタイヤに交換した。クルマがダメージを負っていたかどうかはわからないけど、全体的なフィーリングは問題なかった。タイヤは一貫性に欠けていたし、ちょっと不規則だった。十分に熱を保つことに苦労していたし、何度か危機的な状況もあった。感触のいいラップもあれば、トリッキーなラップもあった。その後、ノーマルな状況に戻った。トラブルを避けながら、ここぞという時にプッシュして、自分のレースをしようと努力した。遅かれ早かれ何かが起こると予想していた。遅すぎることは決してない。レースが終わるまで何が起こるか決してわからないので、準備しておく必要がある。僕たちにはスピードがあるので、今後にかなり自信を持っている。それが重要だ。常にそのレベルにいるために、とにかくミスや問題を最小限に抑える必要がある。当然、今日は昨日よりもいい気分だし、かなりうまくいった。トリッキーなレースだったことを考えれば、この2位は喜んで受け入れられる」3位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)「とても嬉しい。僕たちのレースはジェットコースターだった。1周目に後ろからウィリアムズ(シロトキン)にぶつけられて事故でスタートした。それによってキミ(ライコネン)の方に押し込まれてフロントウイングが壊れてしまい、ピットインしなければならなかった。最後尾になって、さらに5秒ペナルティを科せられた。そこから順位を上げて、セーフティカーが入ったときになんとかポジションを維持することができた。チームは素晴らしいピットストップをしてくれたし、ペナルティを消化してもグロージャンの前に出ることができた。スーパーソフトしか残っていなかったのでタイヤを労わっていたし、熱を入れるのがとても難しかった。苦しんでいたし、すべてのコーナーが宝くじのようなものだったけど、前のクルマも苦しんでいるのがわかった。セブ(ベッテル)を抜いたけど、そのあと彼は挽回してプレッシャーをかけてきた。最後の2周はあらゆる手を尽くさなければならなかった。僕のペースは信じられないくらいだったし、人生で最高の2周だったと思う。この表彰台は僕にとって多くの意味がある。とても嬉しいし、自分自身、家族、チーム、そして、メキシコのことを誇りに思う」4位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「完全には満足していない。勝てたかもしれないからね。実際、リスタートでポジションを失ったことにはとても腹が立っている。望んでいたことではないからね。でも、今回のレースには多くのポジティブな点もあった。セーフティカーがいなくなった後、ギャップがあったのでそこに飛び込んだ。うまくはいかなかったけどね。今になってリスクが高すぎた言うのは簡単なことだ。でも、僕はストレートを330kphで走っていたし、左側にレファレンスはなかった。それほど多くの選択肢はなかった。ルイスが右にいて、バルテリが前にいたけど、僕が右に行くことはできなかった。インサイドにも行きたかったんだけど、一度ロックアップしてしまったらもうどうにもならない。その後はフラットスポットができてしまい、セルジオにポジションを奪われてしまったのは悔しかった。それ以外はとてもいいレースだったと思う。ペースは良かったし、コントロールできていた。とにかく、こういうこともある。勝てるチャンスはあったし、トライした。それがうまくいかなかっただけだ。一瞬の判断だったし、正しくない可能性もあった。今、僕たちは前を向く必要があると思う。今日は強力なクルマがあったからね。他のレースがどうなるか見てみるつもりだけど、ハングリーさを忘れずに仕事を続ける必要がある」5位:カルロス・サインツ (ルノー)「チームにとって非常に素晴らしい結果だ。とても嬉しいし、いつものバクーのように本当に楽しいレースだった。今日はグリップが難しくてクレイジーだった。第1スティントはとても好調だったし...