2017年 フォーミュラ1 第9戦 オーストリアGPのフリー走行が7日(金)、シュピールベルクのレッドブル・リンクで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを記録した。舞台となるレッドブル・リンクは、その名の通り、レッドブルが所有するサーキット。かつてグランプリを開催していたA1リンクをレッドブルが改修した。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成される異彩を放つ特性を持ったサーキットだ。
トップタイムを記録したのはルイス・ハミルトンの1分5秒483。2番手には0.147秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手にはバルテリ・ボッタスが続いた。レッドブル勢も4番手と5番手に続いている。1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「ここまで不満を言うような大きな問題もないし、本当に良い金曜日だった。FP2中に点火プラグを交換しなければならなかったけど、スタッフはクルマを好転させるために素晴らしい仕事をしてくれたし、なんとかプログラムを完了することができた。最も重要なことは、クルマはここで素晴らしく速いと感じられることだ。すでにバランスは素晴らしいし、コース上での感触もいい。このクルマは去年ここでレースをしたときよりもかなり速い。トリッキーだけど、ラップを決めるのは独特なスリルがある。チームのスピリットはいいし、僕たち全員が今週末もフェラーリとのエキサイティングな戦いに意気込んでいる」2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日は多くのラップを走って、クルマについてたくさんのことを学んだ。良い感触を得られたし、それが僕たちが必要としていることだ。明日何ができるか見てみるつもりだ。バクーでの問題は理解したけど、ここは完全に異なる。天候とアスファルトの温度は同じではない。今日はまだ判断するのが難しいけど、クルマはとてもいいし、僕たちは改善を果たしている。僕たちは段階的に進めている。明日ももう一回フリープラクティスセッションがあるし、様子を見てみよう」3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「堅実な週末のスタートが切れた。チーム内の雰囲気はいい感じだし、クルマはここで明らかに速い。今週末チームがとても一生懸命に取り組んできたアップグレードがそのまま機能しているのを確認できるのは素晴らしいことだ。空力的に僕たちはバクーからまた前進を果たしているし、それは励みになる。このトラックはミスをすれば大きな代償となるし、その限界をテストしていた。そこから学ぶことができるし、残りの週末のための足掛かりにできることだ。クルマのバランスはいい感じだし、予選に備えてもう少しセットアップを微調整していくつもりだ。ここでもフェラーリは強そうだし、また興味深い週末になるだろうね」4番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)「全体的にポジティブな一日だったともう。FP2のスタートでブレーキのコネクションに小さな問題が発生してしまい、クルマを外さなければならず、少し時間を失ったけど、プログラムはほぼ完了させることができたので、それには満足していいと思う。ここは最もグリップが高いトラックではないし、今年はより高速になっているので、ミスをしたら、縁石にヒットしたり、グラベルに出ることなくそれを正すのは難しい。今日も多くの人々がそれを経験していた。黄色い縁石は確かにチャレンジだ。おそらくそれらはF1向きの縁石ではないし、クルマもそのために設計されていないと思う。今日のクルマのバランスには完全には満足できなかったので、まだ今夜やらなければならない仕事はあるけど、そこまで離されていもいない。予選でメルセデスがエンジン出力を上げてくることはわかっているし、もちろん、ここは天候も素早く変化する可能性があるので、明日どうなるか楽しみだ」5番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)「今日も良い金曜日だったし、僕たちは比較的競争力があるように思う。最後はいくつかの問題によってきとんとしたロングランができなかったけど、それでもスムーズな一日だった。今年の路面はグリップが多いし、新しいクルマでは本当にそれを感じる。特にセクター2の高速コーナーはかなり速いし、楽しい。でも、グリップを失うとすぐに全てを失ってしまうので、多くの人がコースオフしていた。全員が限界を探っていると思う。グリップを感じて、もっとプッシュしたいけど、逃げていくときもある。トップ5のクルマはコンマ4秒以内なので、明日もそのままで、週末にかなりエキサイティングなショーになることを願っている。メルセデスはたぶん予選でパワーを上げてくるだろうけど、僕たちはその戦いにとどまれることを願っている」6番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)「とてもノーマルな一日だったし、異なるソリューションを試して、どれらが堂機能するかを確認した。少し苦労したけど、僕たちは何が起こっているかわかっているし、そこは解決できるはずだ。良くも悪くもない金曜日だった。もちろん、もう少しストレートにうまくやれたかもしれないけど、まだプラクティス初日だ。通常のことをやっている限りはタイヤはあまり難しいとは思っていない。他のレースととても似たストーリーだ。これから全てのことを細かく調べて、明日にむけて改善させていかなければならない」7番手:ケビン・マグヌッセン (ハース)「僕たちの金曜日に満足している。運転していて楽しいトラックだし、クルマのハンドリングも良好だ。明日の予選でも僕たちのペースが発揮されるか楽しみにしている。祈っているよ」8番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)「今日はどのドライバーも限界を探っていたので、コースオフするマシンを多く見かけた。ただ、明日はみんな落ち着いた走りになるだろう。今日はそれほど悪くなかった。両セッションで少し走行時間を失ったものの、最終的には走行プログラムをすべて消化することができた。午後のセッションでは、縁石にぶつかってフロアに少し傷ができたので、フロアを交換しなければならなかった。それでも、僕たちは価値ある情報を収集することができた。これからデータを詳しくみながら、今日のテスト結果、および明日に向けてなにができるのかを確認する。今日は、0.2~0.3秒のタイム差で拮抗するドライバーが7~8人いた。僕たちがこの集団の中で上位または下位につけるのかは、明日明らかになると思っている。最後に、土日は不安定な天気になるようだ。チャンピオンシップ争いをしていない限り、予期せぬ雨は常にうれしいものだ。雨が降ることで...
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