バルセロナで4日間にわたって実施されたF1公式テストが終了した。最終日は、ロマン・グロージャン(ロータス)が4日間のトップタイムとなる1分24秒067を記録。ロータスは、4日間のうち3日でタイムシートのトップに立つパフォーマンスをみせた。周回数ではメルセデスのニコ・ロズベルグがこの日最多の131周を走破した。
午前にはフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)がクラッシュし、ヘリで病院に搬送されるというアクシデンントが発生。幸い、フェルナンド・アロンソに怪我はなく、脳震盪を起こしたことで病院で一夜を過ごしている。マクラーレン・ホンダは、バルセロナでもトラブルに悩まされ、4日間でわずか124周の走行に留まった。 ニコ・ロズベルグ (メルセデス)「正直、今日はとても難しい一日だった。午前はタイヤが全然機能せず、終盤まで風がかなり強く吹いていた。どのラップもコーナーごとに違っていたので、クルマを理解することに手こずった。風がどの方向から吹いてくるかによってクルマの感触がまったく違う。なので、今日のテストは本当にタフだった。終盤に風が弱まって太陽が出てきたことさえも厄介だった。地平線が夕焼けになったからね。完全にブラインドなコーナーも多いので、そういう時は記憶に頼るしかない。それでも、チームと一緒に多くのことを学んだし、クルマに目立ったトラブルなく作業を終えられた。風が静かになった終盤に有益な走りができたことは良かったと思っている。タイムを見てもまだ自分たちのポジションははっきりしない。ライバルたちには引き続き注目している。それでも、自分たちには優れたクルマがあると確信している」ダニール・クビアト (レッドブル)「今日も僕たちにとって良い一日だった。とてもスムーズにプログラムを終えられたし、走りたかった周回数も完了できた。多くのことを学べたので、今後に役立つはずだ。それがテストというものだしね。今日は風がかなり強くてとてもトリッキーだったけど、プログラムを完了できたし、ラップタイムも悪くなかった。僕たちの進歩は励みになるものだし、ポテンシャルも高い」バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)「プログラムは何度か中断しなきければならなかったけど、それでも多くの周回を走れたことはポジティブに思っている。FW37は信頼性が高いし、スケジュール通りではあるけど、自分たちが望むレベルにはまだ程遠い。2回のテストは信頼性のトラブルがなかったから、オーストラリアに向けた準備を始めている。来週の最後のテストが楽しみだ」セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「まずはフェルナンドに早く良くなってほしいと思う。幸い、すでにいくつか良いニュースが入ってきているので、来週のテストでまた絶好調の彼に会えることを願っている。今日のテストに関してはマシンの信頼性を向上させる作業に取み、ロングランを走りながら様々セッティングやタイヤの設定を試したりした。期待していたほどは走れなかったけど、冬季テストのこの段階では常に何かしら対応しなければならない初期問題が起きるものだ。全体的にクルマの感触は良いと思っているし、今は来週のテストを楽しみにしている」ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)「再びF1マシンに乗れて最高の気分だったし、コックピットに戻って感触を得ていくのも楽しかった。興奮したよ。冬休みを終えて、クルマの運転やエンジニアとの作業を心から楽しんだ。残念ながら、パワーユニットの問題によって僕たちの作業は短縮されてしまった。ファクトリーにマシンが戻ったら調べていく予定だ。それに風がとても強く、気温も低かったので、作業が大変だったけど、プレシーズンは全てのラップが重要だ。来週の最終テストは新車を試すので本当に楽しみだ。とりわけレースが再開されるメルボルンを楽しみにしている」カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)「クラッシュするまでは本当に良い一日だったね! 全てとてもスムーズにいったし、2日目から4日目までにクルマはかなり大きく進歩したと思う。午前は風が強く、路面コンディションがかなりトリッキーだったので、クルマを走らせづらかった。でも、風があっても順調だったし、何度か走ったショートランもいい感じだった。ただ、午後にターン3でミスをしてしまったのが残念だ。あそこはバリアが近いのでミスはまずい。それでも、第1戦でクラッシュするよりはテストの方がマシだ。だから。今日のことから学び、次のページに進まなければならない。来週にもここでテストがあるので、そのことを考えていく。今回のテストでは本当に多くのポジティブなことがあった。クルマに乗っていて自分が別人みたいだったし、バルセロナでかなり自信を深められたと思う」ロマン・グロージャン (ロータス)「再びE23に乗ることができた嬉しい。最初は特にかなり風が強く、コンディション的にはとてもトリッキーだったけど、クルマはしっかり走ってくれたし、やりたかったテストを終えられた。午前はクルマが風に押されてラインを修正しなければならなかったけどね! 1日を通してバランスやセットアップは進歩できたと思うし、午後に変更を加えてからはかなり良くなったと思う。かなり有望なマイレージを重ねられているし、タイミングモニターのトップに自分の名前があるというのはいつだって歓迎だ。たとえ、他のみんなが何をやっているのかまったくわからなかったとしてもね」フェリペ・ナスル (ザウバー)「午後はかなり忙しかった。昼休みの後はトラブルなく走れたし、かなりの周回数を走り込めた。異なるタイヤを試し、最後にはロングランの経験も積めた。クルマとタイヤから得られるパワーを感じられたことは本当に良かったと思う。マシンバランスについてはさらに小さな改善を遂げられたと思う」関連:F1バルセロナテスト最終日:ロマン・グロージャンがトップタイム
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