F1チームは、ドライバーがレースキャリアで永久に使用する“固定ナンバー”の導入を検討していると AUTOSPORT が報じている。情報筋によると、固定ナンバーについては10月に開催されたF1の戦略グループ会議で概ねポジティブな反応を得ており、12月9日に開催される次回の会議で実施についてさらに議論されるという。
現在、どのようにナンバーを配布するのか、ドライバーがナンバーを選べるようにするか、ナンバーはスーパーライセンスで指定されるのか、という3つの点が論点となっているという。10月の会議には、クリスチャン・ホーナー、ロス・ブラウン、マーティン・ウィットマーシュ、ステファノ・ドメニカリ、クレア・ウィリアムズ、エリック・ブーリエらチーム代表が参加。毎年、潜在的にナンバーが変わるようりも、変更はチャンピオンシップを獲得したドライバーのみで、それ以外は固定ナンバーの方がマーケティング面でも好ましいとの意見でまとまったという。また、固定ナンバーについてはFIAのチャーリー・ホワイティングにレギュレーション上で実施するか、また低いナンバーが有利とならない事例などのタスクが科せられている。例えば、現在では予選でタイプを記録できなかった場合、番号順でグリッド位置が決まっている。戦略グループ会議で固定ナンバーのアイデアが合意に至った場合、F1委員会の承認へと進められ、その後、世界モータースポーツ評議会で、2014年もしくは2015年のレギュレーションで実施するかについてファックス投票が行われる。また、固定ナンバーの検討だけでなく、ナンバーとドライバー名をマシンに大きく表示する件についても検討されている。FIA会長のジャン・トッドとバーニー・エクレストンは、現在のナンバーのサイズが小さいと考えているが、F1チーム側は、マシンやヘルメットのスポンサースペースを侵略する可能性があるとして渋っている。数年前には、エンジンカバーでナンバーとドライバー名を大きく表示するという提案がなされたが、チームによって拒絶されている。固定ナンバーは、MotoGPで使用されており、例えばバレンティーノ・ロッシは、チャンピオンになった際も“1”ではなく、マイナンバーである“46”にこだわってきた。インディカーなどのアメリカのモータースポーツでは、ドライバーではなく、むしろチームが固定ナンバーを使用している。関連:2014年 F1ドライバー&固定ナンバー:FIAエントリーリスト
全文を読む