アンソニー・デビッドソンは、いくつかのF1チームからオファーはあるが、シート獲得に必要な多額の資金を用意することはできないと語る。ホンダで長年テストドライバーを務め、2007年にスーパーアグリのレースシートを手に入れたアンソニー・デビッドソン。しかし、スーパーアグリは2008年シーズン序盤に財政難によりF1を撤退。佐藤琢磨とともにF1シートを失った。
ザウバーからのF1復帰が最も現実的なオプションだが、奇跡が起きなければチャンスを得られる可能性は極僅かだと語るデビッドソンは、スーパアグリと状況は同じだとジョークを飛ばす。「常にそうだったけど、問題はお金だ。F1はずっとお金持ちのスポーツだったけど、今は以前にも増してそうなっている」」とデビッドソンはCrash.netにコメント。「いくつかのチームから500万ユーロあれば加入できると言われたので調べてみたけど、用意することはできなかった。ソファーの裏側やサイフの中を探してみたけど、蚊が何匹が飛び立っただけだったよ。まじめに言って、僕はそのポジションにいるんだ」「多くのビックチームが撤退して主要な自動車メーカーが2チームだけになるなど厳しい時期だし、残念ながら、彼らみんながお金を必要としている。違うスポーツを探さなければんらない。これはマンチェスター・ユナイテッドが、資金持込のサッカー選手を起用するようなものだ。ありえないよね。今のF1はそうなんだ」「僕にはF1にいるスキルがあると思っているし、F1に値すると思っているけど、他にもたくさんの人がいる。才能のあるドライバーはたくさんいるし、自分でF1への道を見つけて、勢いを維持している。残念ながら去年スーパーアグリが消滅してから復帰することは難しくなっている。ずっと前のことのように思えるけど、ほんの昨年の中旬にすぎないんだ」「僕はホンダとブラウンでリザーブドライバーとテストドライバーをしてきた。チャンピオンシップに勝ったチームに関わることは素晴らしいことだった。でも、ちゃんとしたドライビングがしたい。F1にいられないなら他のところにいくしかないけど、まだやり残したことがあると感じているので、本当は戻りたいと思っている」