ダニール・クビアトが、レッドブルのレースプログラムから完全に外されたことをトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストが認めた。トロ・ロッソのダニール・クビアトは、マレーシアGPと日本GPをピエール・ガスリーにシートを明け渡すかたちで欠場。だが、先週のアメリカGPではシートに復帰し、10位入賞を果たしていた。
しかし、今週末のメキシコGPでは、日本でスーパーフォーミュラ参戦のためアメリカGPを欠場していたピエール・ガスリーが復帰。だが、チームメイトにはブレンドン・ハートレーが再び起用され、ダニール・クビアトは再び欠場することになった。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今シーズン中にダニール・クビアトがトロ・ロッソに復帰することは明言し、2018年のドライバー候補からも外れていると述べていた。F1メキシコGPの記者会見にはトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストが出席。ダニール・クビアトがレッドブルのレースプログラムから完全に外れたことを認めた。「彼はもはやレッドブルにはいない。彼は自分のやりたいことを自由に決めることができる」とフランツ・トストはコメント。「彼はもうトロ・ロッソにもレッドブルにもいない」レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「トロ・ロッソでは新たな才能をテストする好機に恵まれている」とコメント。「ダニール・クビアトは長年に渡ってレッドブルから多大な投資を受け、チャンスを与えてもらってきた2015年にはレッドブル・レーシングに昇格するチャンスを得て、2016年シーズン序盤までそこで戦った」「F1は厳しいビジネスであり、残念ながら、ダニールはそのシートを維持できるだけの十分なことをやらなかった。ただ、それでも彼のことは信頼していたし、F1では非常に珍しいことではあるが、2度目のチャンスとしてトロ・ロッソのシートを与えた」「その後、我々が投資する他のジュニアたちがF1のドアをノックするようになった。現GP2王者のピエール・ガスリーはF1昇格のチャンスを得るにふさわしいと思う。来年以降の将来にもとても注目している。私はフランツが来年に擁する2人のドライバーが、今後のレッドブル・レーシングにとっても刺激的な可能性を持つ2人だと思っている」また、フランツ・トストは、現在トロ・ロッソのドライバーを務めるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの二人を2018年のドライバーとして評価していることを認めた。「二人ともレッドブルのドライバーであり、二人ともスキルがあり、速いドライバーだ」とフランツ・トストはコメント。「残りのシーズンで彼らをテストしたい。これが2018年のドライバーライナップになる可能性は高い」トロ・ロッソは、2018年からホンダのF1パワーユニットを搭載することが決定しており、新生トロ・ロッソ・ホンダのドライバーはピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーが務める可能性が高まった。ロシア出身のダニール・クビアト(23歳)は、2013年にGP3でチャンピオンを獲得。翌2014年に19歳でトロ・ロッソからF1デビュー。2015年にはフェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格。しかし、2016年には多くの接触事故を起こすなど低迷。シーズン途中にマックス・フェルスタッペンと入れ替わるカタチでトロ・ロッソへの降格させられていた。
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