上海のF1サーキットは、来週のF1中国GP開催に先立ち、路面の凹凸を削る作業を完了した。F1が上海でレースを開催するのは2019年以来となるが、2022年から導入されるグラウンドエフェクトカーが初めて上海で走行することになるため、今年のカレンダーへの追加は特に興味深い。
現行世代のF1マシンはバンプに対してより敏感だが、上海の会場では地面の動きが一般的な湿地にトラックが建設されているため、これは一般的な特徴である。このため、サーキットの各所で補修が行われ、問題の原因となりうるバンプが取り除かれた。昨年末に行われたFIA(国際自動車連盟)のトラック検査後、上海はヘルマン・ティルケのエンジニアリングおよび設計会社と協力して、懸念される部分のグリッドダウンと再シール作業を行った。路面の凹凸に対処するための作業にもかかわらず、トラック路面の特性に関するデータがほとんど存在しないため、F1チームは依然としてイベントに向けて大きな不確定要素に直面している。F1中国GPはスプリントレースの週末となるため、チームは土曜日のショートイベントの予選を開始する前にプラクティスセッションを1回しか行えないことで、事態はさらに複雑になる。ピレリのF1チーフエンジニアであるシモーネ・ベッラは最近、以前の知識はほとんど意味をなさないため、中国は事実上、新しいイベントのように扱われていると説明した。「正直言って、新しいサーキットのようなものだ」とF1の中国への復帰について尋ねられたベラは語った。 「新しいクルマ、新しいタイヤ、18インチのリムだからね」「このトラックはこの5年間は使われておらず、年に1回レースが行われるだけだった。だから、路面はグリーンで、かなり汚れているだろう。もちろん、トラックは清掃されるだろうがね」「ターマックがどのように変化したのか、事前の測定から理解する必要がある」「以前は、ミクロの粗さもマクロの粗さもかなり粗かった。ここ数年の経年変化を理解する必要がある」「データがあまりないので、我々だけでなく、おそらくチームにとってもさらに大きな課題となるだろう。」上海の関係者は、満員の観客のために新しいグランドスタンドの建設にも取り組んでいるが、一部のエリアは今年のレースには間に合わない見通しだ。