フェラーリのシャルル・ルクレールは、ランド・ノリスとの奇妙なピットレーン接触を含むF1シンガポールGPのフリー走行2回目(FP2)について「とても混乱したセッションだった」と認めたものの、「マシンには速さがある」と自信を見せた。ルクレールはバクー市街地コースで行われた最初のセッション(FP1)では、フェルナンド・アロンソにわずか0.1秒差の2番手につけたが、FP2では苦戦し、オスカー・ピアストリから0.7秒以上離された9番手に終わった。
ルクレールはこの結果について、トラフィックの多さやジョージ・ラッセルとリアム・ローソンのクラッシュによる2度の赤旗など、複数の要因が重なったと説明した。「FP1は良かったけど、FP2はとても難しかった。交通や赤旗、それにピットレーンでの出来事もあって、とても混乱したFP2だった」とルクレールは語った。「いろんなことが起きて、ポジティブなものはほとんどなかった。でも気持ちを切り替えて、明日はもっと強く戻ってくるよ。マシンに速さがあることは確かだから、それがいい点だね」。ルクレールはFP2終盤、2回目の赤旗明けに残り15分を切ったタイミングで、ピットレーンでノリスと接触するという珍しいインシデントに巻き込まれた。マクラーレンのノリスがガレージから発進した直後、ルクレールもピットレーンのファストレーンに送り出され、進路が交錯したのだ。ノリスはピットウォールに接触してフロントウイングを破損し、交換のために押し戻された。一方のルクレールは無傷で走行を続け、フェラーリはアンセーフリリースにより1万ユーロの罰金を科された。「(メカニックと)話したところでは、2台のマクラーレンが同時に出て行くように見えて、少し混乱があったみたいだ」とルクレールは説明した。「彼は(マクラーレンが)もう少しゆっくり出ていくと思ったらしく、僕に『止まれ』という指示は出なかった。こういう時はチームを信頼するしかないんだ」「でも、こういうことは起きるものだし、ちょうど難しいタイミングだった。赤旗が多かったから、みんな少しでも多く周回しようと焦っていた。いろんなことが重なってしまっただけで、望むようなことではないけど、こういうことは時々起こるものさ」