ケータハムのチーム代表トニー・フェルナンデスが、ヤルノ・トゥルーリに代えてヴィタリー・ペトロフを起用することになった経緯を説明した。ケータハムは17日(金)、ヤルノ・トゥルーリとの契約を解消し、ヴィタリー・ペトロフを2012年のレースドライバーとして起用することを発表。トニー・フェルナンデスは、ヤルノ・トゥルーリに感謝の言葉を述べるるも、ヴィタリー・ペトロフの起用はチームにとって必要な決断だったと説明した。
「我々全員がヴィタリーをチームに迎え入れることを喜んでいるし、彼が2012年とそれ以降のシーズンで我々が次のステップに進むのを助けることに非常に興奮している。初めて会ったときから、すぐにヴィタリーが我々がチームをどのように成長させていきたいかというヴィジョンを理解し、共有していることがわかった。F1でレースをする初のロシア人として、彼は巨大な国家に希望をもたらしている。彼の才能、そして現在の我々のライバルチームの1つで得た経験、コース内外での見識は、既存チームの仲間入りをするべく戦い続ける我々の成長において重要な役割を演じてくれると思っている」「またこの場を借りて、2009年12月に我々の一員となって以来、チームの形成と発展において重要な役割を果たしてくれたヤルノに感謝の言葉を述べたい。ヤルノは、加入したときから以前いた環境とはまったく異なることを理解してくれていたし、我々が彼の望むパッケージを与えたときには素晴らしい輝きをみせてくれた。そのため、ヤルノの代わりにヴィタリーを起用することは簡単な決断ではなかった」「だが、チーム全体に新しい刺激を与え、現実的に世界的な経済市場を見据えての決断だった。ヤルノにはドライバーとして驚くべき才能があるし、彼の優勝経験とスポーツでの長い経歴は、F1の歴史に永遠に名を残すだろう。しかし、今はチームのストーリーにおいて新たな章を開く時だ。ヴィタリーはそのために我々を助ける適任者だ」「我々はヤルノと彼とのパートナーシップを終了することで合意した。だが、彼はいつまでも我々のファミリーの一員だ。今はヴィタリーができるだけ早くチームに馴染んでくれることを望んでいる。彼を迎え入れるためにあらゆる手を尽くしていくし、彼がスキルを示せるようなマシンを与えたい。たった4人の従業員で空っぽのファクトリーからスタートし、この2年で完全なF1チームに成長した発展速度をこれからも維持していきたい」関連:ケータハム、ヴィタリー・ペトロフを起用!トゥルーリがシート喪失