アルピーヌF1チームは、元ロータスF1開発ドライバーのカルメン・ホルダを「アルピーヌF1アカデミー責任者」およびカタール航空アンバサダーに任命したと発表した。今回の起用は、同社とカタール航空の新たな商業パートナーシップの一環となる。ホルダがエンストンに戻るのは約10年ぶり。2016年の当時ルノーF1在籍時にはシミュレーター作業のみに従事し、F1マシンでのテスト走行は実施していなかった。2026年からアルピーヌが参戦するF1アカデミーの活動を支援し、女性ドライバーの育成プログラムを主導する見通しだ。
アルピーヌの発表によれば、ホルダはファン向けイベントやコミュニティ活動などにも参加し、航空会社の掲げる「エンパワーメントと卓越性」を伝える役割も担うという。「特別な瞬間」ホルダが語る“エンストン復帰”ホルダは今回の就任について、次のようにコメントしている。「アルピーヌと共にF1アカデミーにおける女性ドライバーのメンタープログラムを率いることを光栄に思っている。カタール航空とともにファンの近くでイベントに参加したり、エンパワーメントと卓越性を伝えるコミュニティ活動に取り組むことを楽しみにしている」「私のF1のキャリアが始まったエンストンに戻って来られたことは、とても特別な瞬間だ」F1昇格は叶わずも多競技で活動現在35歳のホルダは、F1へのステップアップを目指してGP3(現FIA F3)に3シーズン参戦したが、ポイント獲得には至らず、最高位は13位、シーズンランキングの最高は28位だった。その後はインディライツやルノー・スポール・トロフィーのGTカテゴリーに参戦し、フォーミュラEでは日産e.damsのテストドライバーも務めたが、レース出場の機会はなかった。また過去には、シミュレーター上で「ロマン・グロージャンとの差は1秒程度だった」と語った発言が話題となったこともある。
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