カルロス・サインツJr.は、2026年F1オーストリアGPで苦戦を強いられたウィリアムズの現状に危機感を示すとともに、予算上限(コストキャップ)時代にもかかわらず次々とアップグレードを投入するトップチームへの驚きを口にした。オーストリアGPの週末には、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソも「ファクトリーの地下にはお金を生み出す機械があるに違いない」と冗談交じりに語り、FIAが公表した長いアップグレードリストに疑問を呈していた。
サインツJr.も、その見解に賛同する姿勢を示した。アロンソの発言に「ある程度同意する」サインツJr.は、トップチームがほぼ毎戦のように新パーツを投入している現状について率直な驚きを語った。「木曜日にフェルナンドが言っていたことには、ある程度同意する」「トップチームが持ち込んでくる改良の数には本当に驚いている。これがF1なんだろう。特に今年は、ほぼすべてのレースで全チームがアップグレードを投入している」「その差は本当に大きい。ものすごい差になっている」一方、ウィリアムズはオーストリアGPで新パーツを投入せず、サインツJr.は予選Q1敗退という厳しい結果に終わった。ウィリアムズは依然として重量とコーナリング性能が課題サインツJr.は、他チームのアップグレード一覧を見た段階で苦戦を予想していたという。「今回のレースに向けた他チームのアップグレード一覧を見た時点で、バルセロナ・カタルーニャGPで暑さと高速コーナーに苦しんでいた僕たちが、同じように暑く高速コーナーの多いここでも苦戦することは明らかだった」現在のマシンには依然として明確な弱点が残っていると説明した。「僕たちのマシンはまだかなり重量オーバーで、コーナーでも速くない。だから秘密なんて何もない。新しいパーツを投入できなければ、これからもQ1突破を争う状況が続くだけだ」シルバーストンで大型アップグレード投入へウィリアムズは次戦イギリスGPが開催されるシルバーストンで大規模なアップグレードを投入する予定だ。サインツJr.は、そのパッケージへの期待を隠さなかった。「Q1突破を争うのは今回が最後になってほしい。そう願っている。もしそうならなければ、それは良くない兆候だ」「トップ勢は予算上限をどうやり繰りしているのか分からない」サインツJr.は、コストキャップ下でも積極的な開発を続けるトップチームの手法について理解できないと認めた。「もし予算上限がなければ、僕たちだってもっと多くのアップグレードを投入しているはずだ」「トップチームがどうやって毎回アップグレードを投入しているのか分からない。彼らはコストキャップの運用が僕たちより効率的なのだろう。でも、なぜ中団チームには同じことができないのか分からない」「僕たちは予算上限によって制限を受けている。明らかに資金面で何か違いがあり、僕たちはそこをうまくやれていないのだと思う」なお、決勝については厳しい現実も認めており、「7台くらいリタイアしてくれればポイントが取れる」と笑顔で語り、現状の戦闘力では上位進出は容易ではないとの認識を示した。ウィリアムズにとって、次戦イギリスGPで投入予定の大型アップグレードは今後のシーズンを左右する重要な開発となる。サインツJr.は、この改善パッケージが現在の苦戦を終わらせる転機となることを期待している。
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