2026年からF1カレンダーに加わるマドリード市街地サーキット「マドリング」の目玉コーナーについて、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が率直な見解を語った。サインツJr.が特に注目したのは、「ラ・モヌメンタル」と名付けられた全長540メートルのバンク付きコーナーだ。FIA規則で許容される最大値となる24%の勾配が与えられており、F1マシンに極めて大きな負荷を与えるとみられている。
FIA承認にサインツJr.も驚きマドリングは現在も建設作業が続いているものの、主要な土木工事と舗装作業は完了した。約10万人規模の仮設グランドスタンドやホスピタリティ施設、安全フェンスなどの設置が残されているが、運営側は予定通りの完成に自信を示している。マドリング運営責任者のカルロス・ヒメネスは「最も難しい工程は終わったので心配していない。ただし油断はできない」と語った。一方で最大の話題となっているのが、サーキット終盤に設けられた巨大バンクコーナー「ラ・モヌメンタル」だ。サインツJr.はこのコーナーについて、設計段階から驚きを感じていたと明かした。「デザインを初めて見たときから、F1がこのコーナーをカレンダーに加える決断をしたこと、そしてピレリが承認したことにとても驚いた」「タイヤにかかる負荷を考えると、F1マシンにとって簡単なコーナーではない。ほぼ180度のターンで、しかも勾配は非常に大きい」「チームやエンジニアにとっては頭痛の種になるだろう。どう対応するのか見ものだ」その一方で、「個性や特徴を与えてくれる存在」として歓迎している。200km/h近い全開コーナーになる可能性サインツJr.はまだシミュレーターで詳細な検証を行っていないものの、このコーナーが全開区間になる可能性が高いと予想している。「シミュレーターで確認する必要はあるが、とても印象的に見える」「進入速度は200km/h近くになるはずだし、おそらく全開のまま走り抜けることになると思う」もし予想通りとなれば、現在のF1カレンダーでも類を見ない超高速バンクコーナーとなる。高速コーナーでありながら長時間にわたり横Gが継続するため、ドライバーの負担だけでなくタイヤやサスペンションにも大きな影響を与える可能性がある。市街地と常設サーキットが融合した独特のレイアウトサインツJr.はマドリング最大の特徴として、1周の中で性格が大きく変化するレイアウトを挙げた。「最初のセクターは長いストレートを持つ市街地コースで、バクーに似ている」「だが7〜8コーナーを過ぎると雰囲気が一変する。壁は遠ざかり、コーナーは広く高速になり、常設サーキットのようになる」「そして第3セクターでは再び市街地コースへ戻る」サインツJr.は、このように異なるタイプのコース特性を1周の中に併せ持つサーキットは現在のF1カレンダーでも珍しいと評価した。「現在のカレンダーにはない特徴だと思うし、サーキットに個性と魅力を与えている」タイヤ負荷とセットアップが最大の焦点ラ・モヌメンタルが実際にどのような影響をもたらすかは、2026年の初開催まで未知数な部分が多い。ただし24%という大きな勾配と長い旋回区間は、タイヤの摩耗や温度管理に大きな課題をもたらすと考えられている。チームはサスペンション設定や空力バランス、タイヤマネジメントを含めて、この特殊なコーナーに対応するための新たなアプローチを求められる可能性が高い。2026年F1の新たな名物コーナーとなるかマドリングは2026年9月に初めてF1を開催する予定となっている。完成までにはまだ作業が残されているものの、ラ・モヌメンタルはすでにパドック内で大きな話題となっている。サインツJr.自身が「驚いた」と語るほど大胆な設計だけに、レースではオーバーテイクポイントとなるのか、それともタイヤ戦略を左右する難所となるのか。2026年シーズン後半戦における最大の注目ポイントのひとつになりそうだ。