トロ・ロッソでのF1デビューが決定したカルロス・サインツJr.は、今後“ジュニア”と呼ばないでほしいと語った。今年フォーミュラ・ルノー3.5のタイトルを獲得し、来季のF1昇格が決まったカルロス・サインツJr.は「父と比べられたくない」と Tuttosport に語った。カルロス・サインツJr.の父は、世界ラリー選手権で活躍した伝説的ドライバーであり、ダカールラリーの優勝経験もあるカルロス・サインツだ。
「子供として、カートでレースをしていたときにモータースポーツ界で父の名前がいかに重要かということに気づいた。だから、僕は自分の道を歩むために必死に頑張ってきた」「ただのカルロス・サインツって呼ばれたら嬉しい。ラリードライバーなら納得できるだろうけど、僕はF1にいるんだし、もうその理由はない」 それでも、F1にステップアップする道のりの中で父のサポートが支えてくれたと明かすカルロス・サインツJr.は、いつの日か世界タイトルを獲得すれば父にとって「最高の喜び」になるだろうと付け加えた。 また、カルロス・サインツJr.は、同じスペイン出身で最も有名なF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソと親しいことも明かした。「彼はいつもメディアやチームに対して僕のことを良く言ってくれる。彼の僕への対応やサポートに関しては人生すべてをかけて感謝する」 カルロス・サインツJr.にとって2015年の新たな挑戦は、同じく有名な父を持つマックス・フェルスタッペンとの対決だ。マックス・フェルスタッペンは、すでにトロ・ロッソで作業を始めており、2014年シーズン中も金曜フリー走行に参加すしている。 2月の公式テストが行われるまでに2年落ちのF1マシンをテストすることはできるかと聞かれたカルロス・サインツは「ないと思うよ」と El Mundo Deportivo に答えた。「そういう意味で僕はちょっと不利かもしれない。だから必死に頑張らなければならない。でも、だからどうということはない。3月になれば、それまでに何があったかなんて誰も覚えていないだろうからね」「彼の方が僕より多くの距離を走っているし、すでにエンジニアとのチームも持っている。その一方で、僕のアドバンテージは彼よりも長く競争の経験があることだ」「彼はとても素晴らしいけど、僕は初戦に向けて準備万端だし、彼を打ち負かすためにベストを尽くす」 そして最後に、カルロス・サインツJr.は、カーナンバーに“55”を選択したことを明かした。 「子供の頃から5番をつけて成功してきた。でも、その番号はベッテルが登録している」とカルロス・サインツJr.は説明。“55”を選んだのは“Carlos(カルロス)”の“S”と“Sainz(サインツ)”の“S”が並んだように見えるからだと述べた。
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