キャデラックは、2024年にレッドブルで苦しいシーズンを過ごしたセルジオ・ペレスに対して残っていた疑念を払拭するため、同チーム関係者と話し合いを持ったことを明かした。ペレスは2024年シーズン末、レッドブルを放出され、その後は戦列を離れることを余儀なくされた。豊富な経験を持つことから、F1に新規参入するキャデラックの候補としては当然の存在だったが、チーム側には懸念が残っていた。
それは、マックス・フェルスタッペンの隣で戦った最後の11レースで21ポイントしか獲得できず、レッドブルでのキャリアが悲惨な形で終わったこと、そしてパドックを離れた空白期間が復帰に影響するのではないかという点だった。しかし、キャデラックCEOのダン・トリスは、先月のイギリスGP後に行われた6度の優勝経験を持つペレスとの会談で、これらの不安は完全に解消されたと明かす。「確かに1年間F1から離れていたことについては多くの議論があった」とトリスは語った。「バルテリ(・ボッタス)は毎週末サーキットにいるが、セルジオがF1に戻りたいという強い気持ちを持っているのか、そしてキャデラックF1チームを率いる我々のプロジェクトに信念を抱いているのかを知ることが重要だった」「だが彼の返答には非常に満足した。我々の会議で、彼は期待以上のものを示してくれた。疑問も懐疑もあったが、彼はすべてに答え、あらゆるテストに合格したと言える。だからこそ彼を前に進める決断ができた」セルジオ・ペレスの2024年シーズン終盤の成績は大きく低迷した徹底した調査が導いたボッタスとペレスの起用キャデラックは、ボッタスが2024年に競争力のないザウバーでどう戦ったかを評価すると同時に、ペレスのシーズンが崩壊した理由を理解することにも努めた。トリスは、ゼネラルモーターズ社長のマーク・ルース、キャデラック代表のグレアム・ロードンと共に、レッドブルの関係者に接触し、ペレスの苦境について情報を得た。「過去の経験やザウバーでの状況、そしてバルテリがそのクルマでどう戦ったかを分析するのに多くの時間を費やした」とトリスは説明する。「特に複雑だったのはレッドブルだ。あのチームは明らかに1人のドライバーを中心に構築されており、2人目のシートで結果を出したドライバーはいなかった」「だからこそ我々はレッドブルの人々と多くの時間をかけて話し、情報やフィードバックを得た。プロセスは長く徹底的だった。その上で、我々はセルジオに非常に満足している。F1に戻りたいという強い欲望、彼自身の持つパフォーマンスを示したいという気持ちを確認でき、レッドブルでの最後のシーズンを過去のものとする準備が整っていると感じた」
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