ジェンソン・バトンは、SUPER GTフル参戦の初戦となった2018年のSUPER GT 開幕戦 岡山国際サーキットで2位表彰台を獲得した。元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは今年からSUPER GTにフル参戦。TEAM KUNIMITSUで山本尚貴とNo.100 RAYBRIG NSX-GTを走らせる。5番グリッドからスタートドライバーを務めたジェンソン・バトンは、オープニグラップで8番手まで順位を落としてしまう。
その後、6~8番手をコンスタントに走ったジェンソン・バトンは、しっかりとタイヤの消耗を抑え、37周終わりのタイミングで早目にピットイン。次に乗る山本尚貴は、これでタイヤ無交換を決断する。このピットタイムの短縮で、RAYBRIG NSX-GTのポジションは大幅にアップ。2番手でレースを進める。ラスト10周。フロントグリルにはカーボン製のパーツ突き刺さって思うようにペースの上がらない塚越広大のNo.17 KEIHIN NSX-GTを追い詰めるも、山本尚貴も徐々にタイヤが厳しくなり、タイヤカスを拾うピックアップにも悩まされ追い切れず2位でフィニッシュ。ジェンソン・バトンにとってはGT500での2戦目で、フル参戦の初戦で見事な初表彰台となった。「今日は、ほんと“クレージースタート”の幕開けでした(苦笑)」とジェンソン・バトンはコメント。「たぶん、スタートに関するルールが厳しくなったせいか、まさに“大混乱”という感じになったんだと思います。僕の後から2台のクルマが横に並んできたのには驚きました。そんなこともあって、オープニングラップでは8番手までポジションを落とすことになってしまったんです」「一方、レースそのものはいい流れの中で走れたと思います。それからチームの戦略(タイヤ無交換)も興味深かったですね。結果としてそれがいい結果を招きました。みんなすばらしい仕事をしたと思います。フル参戦初となる開幕戦でいきなり表彰台に上がれたので、とてもうれしいです」山本尚貴は「目の前に17号車がいて“これを抜けば優勝だ!”と思っていたのでそれができなかったのは非常に悔しいのですが、前半のJB(ジェンソン・バトン)のスティントと今週末の流れを見ていると、まさか2位になれるとは思っていませんでした」とコメント。「確かに欲深く言えば優勝して終わりたかったですが、チームとしてもHondaとしても上々の滑り出しができたのではないかと思います」「レースでは、エンジンのアラームが残り15周の時点で出てしまったんです。ペースも上げづらかったし、タイヤのピックアップもありました。一方、僕らはタイヤ無交換の戦略だったんです。周りとしては、『なんでそんなとこにいるの!?』という感じだったと思います。無交換は僕が決めました。前半のポジション(6~8番手)から大きくジャンプアップするにはタイヤ無交換しかないと思ったので、選択しました。でもそれができたのはチームのみんなのおかげでもあるので、結果を残せて良かったです。次につながるレースになりました」