ジェンソン・バトンは、F1メキシコGPでのマクラーレンのスピード不足は、ホンダエンジンのパワー不足と同じくらいに“痛い”と語った。 F1メキシコGPの決勝レースでジェンソン・バトンが記録したトップスピードは時速349.5km。これはメルセデスのパワーユニット搭載をするロータスのパストール・マルドナドが記録した最高速度に時速17kmも及ばない。
ジェンソン・バトンは、タイトな最終セクターのマシンペースにはいくらか励まされたと明かしつつも、レースの大部分はこのスピード不足がさらに大きかったという。「痛いと言葉がしっくりくると思う」とジェンソン・バトンは述べた。「スタートは硬い方のタイヤだったけど、スタートでみんなにバイバイって手を振っているような感じだったよ。彼らの直線スピードは物凄い。僕たちはいまだにストレートで時速345kmくらいなのに、彼らは時速20kmも速い。だから、DRSを使ってデプロイメントを完全にすれば、僕たちよりも時速45kmは速くなる。この速さの違いは大きい」「前を走っていたも後ろの人たちを抑えきれない。でも、まぁ、ピットに入ったり、周回遅れにされたりしない限りはそういうこともなかったけどね」 「レース終盤はサインツの後ろについた。ちょっと楽しかったね。その時だけは前のマシンよりも自分が速く感じた。でも、僕たちはかなり苦しんでいた。興味深いのは、ウィリアムズや中団グループのマシンと比べて、最終セクターは僕たちの方が速かったことだ。みんなに追い抜かれていくのに最終セクターでは追いつく。それがちょっと楽しかったけど、結果はいまいちだったね」 また、高度2,200mのメキシコでは空気の薄さに起因するパワーロスを補うため、多くのチームがターボチャージャーのスピードを上げていたが、ホンダはその点でも制限があった。 「標高が高いので、ここでは他のチーム以上にパワーを失っていたと思う。そうは言っても、みんなも同じだし一緒だろうと感じると思う。でも、僕たちにとっては本当に痛かった。ブラジルとアブダビでは良くなるといいね。冬を楽しめるようにね」
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