ジェンソン・バトンは、F1ベルギーGPの決勝レースが、マクラーレン・ホンダのチームメイト、フェルナンド・アロンソとの孤独なバトルになることを恐れている。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、アップグレード版のパワーユニットが、フェラーリのパワー出力に匹敵するだろうと示唆していた。
だが、F1ベルギーGPの予選では、ジェンソン・バトンは、フェラーリのパワーユニットを搭載するザウバーのフェリペ・ナッセから1秒遅れとなる17番手、フェルナンド・アロンソは18番手だった。ホンダは、ベルギーの週末で2回のエンジン交換を行っており、フェルナンド・アロンソ(55)とジェンソン・バトン(50)との合計で105グリッド降格分の変更を施した。マクラーレン・ホンダの二人は最後列からのスタートとなる。「フェルナンドを倒せたことが唯一ポジティブな点だろうね」とジェンソン・バトンはコメント。「クルマの全てを出し切ったと感じている。ポールを獲得した2012年の予選ラップと同じくらい良かった。数秒遅れの17番手ということを除けばね」「実際、クルマはドライブしていて楽しかったし、フィニッシュラインを横切ったときにタイムを見て“それほど悪くない”と思うものだ」「でも、自分がどの位置にいるか、前のドライバーから1秒遅れだということがわかったときは、大きな差だし、傷つくよね」「不可解だし、期待はずれだ。ギャップを縮めるために必要な作業がたくさんあることを示しているし、パッケージに満足するまでは長い道のりだ」「少なくともエンジンのパワーは多くなっているのは間違いないけど、常にもっと多くを望むものだし、まだ長い道のりだ」ジェンソン・バトオンは、レースで多くのアクションがあるとは思っていない。「順位を上げるのは簡単ではないだろうね。唯一オーバーテイクできそうなのはマノー勢だけだし、残りはいなくなってしまうだろう」「フェルナンドと僕のバトルになるだろうし、周回遅れにされるまで他のクルマを見ることはないだろう」「チャレンジングな部分は、僕たちだけで44周を走ることだね。お互いにちょっとは楽しめることを願っている」関連:F1ベルギーGP 予選:ルイス・ハミルトンが6戦連続ポールポジション