セバスチャン・ブエミは、シーズン後半にザウバーとフォース・インディアに挑戦できると考えている。現在、トロ・ロッソは最低限の目標として掲げていたコンストラクターズ8位に位置しているが、セバスチャン・ブエミは今後のレースでトロ・ロッソが予定しているアップグレードが期待通りの働きをしてくれれば、さらに上を目指せると考えている。
「シーズン開幕時の目標は、チャンピオンシップを8位で終えることだった」とセバスチャン・ブエミは述べた。「僕たちはずっと7位だったけど、今はフォース・インディアに順位を奪われてしまい8位にいる」「マシンを改善し続けていくことが本当に重要だ。それがシーズン後半の鍵だ。マシンでうまく働く新しいパーツを持ち込むことができれば、ここまでやってきたことを続けていって問題はないと思う。マシンを改善できなければ、厳しくなるだろうね」トロ・ロッソは、夏休み明けのF1ベルギーGPでアップグレードを計画している。セバスチャン・ブエミは、チームはここ5〜6レースでトップ10フィニッシュを果たしており、アップグレードによってコンスタントにポイントを獲り続けることができると考えている。ここまでトロ・ロッソは、セバスチャン・ブエミが12ポイント、ハイメ・アルグエルスアリが10ポイントを記録しており、コンストラクターズ7位のフォース・インディアと4ポイント差、6位のザウバーからは13ポイント差の8位につけている。「スパにむけていくつかのものを持ち込むので、助けになってくるだろう」とセバスチャン・ブエミはコメント。「ライベルとのギャップを縮められることを期待している。良い仕事をしていれば、力強いシーズン後半を過ごせる可能性は高い」トロ・ロッソは、2010年まで4シーズンにわたってレッドブルのカスタマーカーを使用していたが、カスタマーカーが禁止されたことで2010年前に完全なコンストラクターとなった。トロ・ロッソは、レッドブルがミナルディを買収して誕生したチームではあるが、ゼロから完全なコンストラクターズになるためには効果的に施設を増強していかなければならなかった。セバスチャン・ブエミは、トロ・ロッソはまだ発展途上であり、グリッドを登りつめていくポテンシャルはあると考えている。「規約変更によって非常に難しいかったが、現在チームはインフラと開発面で上向いている。チームが風洞やCFDのような全てのツールをきちんと使いこなせるようになるには時間がかかるものだ。良くなり続けているよ」「どれくらい長くかかるかは言えないけど、何年もF1にいて大きな歴史のあるウィリアムズやザウバー、フォース・インディアのようなチームと比較して、将来もっと強くなっていくと思う」「僕たちの発展の歴史は去年始まったばかりだし、経験を積むには長い時間がかかる。でも、改善を続けていけると強く信じている」