セバスチャン・ブエミは、精彩を欠いた2010年シーズンを終え、チーフメカニックとトレーナーを変更した。トロ・ロッソは2011年もセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが残留すると主張しているが、FIAはまだそのニュースを正式に認めていない。レッドブルのドライバーコーディネーターを務めるヘルムート・マルコは、ハイメ・アルグエルスアリについては「正しい道を進んでいる」が、セバスチャン・ブエミについては「苦戦していた」と述べていた。
「言い訳はしないよ」とセバスチャン・ブエミは Blick にコメント。「説明しようと思えばできるけど、それでチーム内に分析が変わるわかではない」「でも、どうしてそうなったかはわかっている。メカニックやエンジニアと話し合わなければならないことがたくさんある。それから、チーフメカニックが新しくなったんだ」「それが解決策になるわけではないけど、修正しなければならないことのひとつでもあった。それに理学療法士も変わる」「これまでのトレーナーはイタリア人で、あまり精神的支えにはならなかった。F1はフィットネスとドライビングだけではない。フィジオはヘルメットとドリンクボトルを持ているだけでは駄目なんだ」セバスチャン・ブエミの新しいトレーナーは、かつてBMWザウバーでニック・ハイドフェルドを担当していたオーストリア人のヘルムート・フィンクという人物。しかし、セバスチャン・ブエミは、2010年は自分のミスもあったと素直に認める。「ああ、そうだよ! 十分に攻撃的でなかったり、気が散ったりして何度かチームを失望させた。アクシデントもあった。でも、2010年は終わった。今シーズンはあらゆるエリアで改善するつもりだ」また、レッドブルの支援でF1昇格を目指すダニエル・リカルドが、2011年にトロ・ロッソの金曜フリー走行を行うこともセバスチャン・ブエミのモチベーションを高めている。ダニエル・リカルドの新しい役割が、彼とハイメ・アルグエルスアリにとってプレッシャーになるかと尋ねられたセバスチャン・ブエミは「そうかもしれないね」と答えた。「でも、自分が誰かより遅いと心配することはないし、自分のことを信じている」しかしセバスチャン・ブエミは、2012年もグリッドに並べるかどうかについては完全には確信していない。「確信できることではない」とセバスチャン・ブエミは主張。「でも、2005年からレッドブルは僕を支援してくれているし、長くファミリーの一員でいたい。そして、いつかはレッドブル・レーシングでレースをしたいと思っている」