ブリヂストンが、2010年F1第4戦中国GPの予選を振り返った。上海インターナショナル・サーキットで開催された中国GP予選は、ブリヂストンのソフト・コンパウンドを装着したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分34秒558の輝かしいタイムを記録し、ポールポジションを獲得した。明日のレースでフロントローのベッテルの隣に並ぶのは、午前のプラクティス・セッションで最速タイムを記録したチームメイトのマーク・ウェバー。スクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェルナンド・アロンソとメルセデスGPペトロナスF1チームの...
浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)今日の走行のポイントを教えて下さい。「非常に興味深い予選でした。ソフト・コンパウンドをうまくマネージして、とても賢明にポールポジション獲得を果たしたセバスチャン・ベッテル選手にお祝いを申し上げます。今日、速い予選ラップを記録するには、ソフト・コンパウンドを痛めずに第1セクターを走り、第2、第3セクターでプッシュするというのがカギでした。第1セクターでプッシュしすぎると、残りのふたつのセクターで同じようなリヤ・タイヤの安定性を得られませんでした」明日のレースではどのような戦略が考えられますか?「ドライになると仮定すると、トップ10の選手の全員がソフト・コンパウンドでスタートすることになります。タイヤの性能のみを考慮すると、20周目ぐらいから1回目のピットインが始まるはずです。しかし、タイヤのマネージメントを通して、ドライバーはタイヤをもっと長く持たせることもできます。誰がどのようなアプローチを選択するかが楽しみです。ルーベンス・バリチェロ選手がスタート時のタイヤを選択できる最上位ポジションにつけているドライバーですので、彼の選択にも注目したいと思います。雨を予測する天気予報も多いですが、マレーシアで経験した通り、天気予報が絶対とは限りません」