ブリヂストンが、2010年F1第3戦マレーシアGPを振り返った。猛暑のセパンでソフト−ハードのタイヤ戦略を使ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手が、チームメイトのマーク・ウェバー選手をリードしてフィニッシュラインを越え、マレーシアGP優勝を飾った。決勝前日までは、毎日午後になるとサーキットを訪れていた雨が今日は降らなかった為レースのパフォーマンスを決定づけたのは、ハードとソフトを使うタイミングや順序など、ブリヂストンの2種類のドライタイヤを使った戦略だった。
安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)「今日は非常にエキサイティングなレースを観ることができました。レース優勝者のセバスチャン・ベッテル選手が述べている通り、ブリヂストンが持ち込んだタイヤのアロケーションが、この素晴らしいレースに一役買ったことを誇りに思います。今日、1−2フィニッシュを飾ったレッドブル、そしてニコ・ロズベルグ選手が3位入賞を果たしたメルセデスGPにお祝いを申し上げます。大勢のサポーターがいるマレーシアを訪れるのは、我々にとって喜びでもあります。今回、設立10周年を迎えたブリヂストン・マレーシアは、グローバル・エンバイロメント・センターのためのチャリティー活動を行い、105,000リンギットを集めました」浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)「タイヤ戦略が中心となった、興味深い良いレースでした。ハード及びソフトのブリヂストン・コンパウンドは、それぞれの特徴が良く表れた非常に良いパフォーマンスを発揮しました。ソフトタイヤでスタートした選手はタイヤの減りが早い為、ハードタイヤでスタートした選手よりも早くピットインしなければなりませんでした。ハードのドライバーはプッシュし続けることができましたので、マーク・ウェバー選手のようにこのタイヤで53周目にレースの最速ラップタイムを記録したドライバーもいました。ソフトの性能を維持するには、より優しいスタイルのドライビングが必要でした。昨日の予選がウェットだったため、ドライバーは新しいタイヤをレースで使うことができました。そのため、レースが進行するに従って、新しいタイヤでコースに出たドライバーたちがどんどん最速ラップタイムを更新しました。バラエティーに富んだ戦略が可能だったため、レースを通して様々な場面で、ドライバーたちのバトルが数多く見られました。上位3名のドライバーたちは同じ戦略でしたが、ハード−ソフトの戦略を使った選手たちの間でも力強い走りが見られました。多くの人々が今回のレースでは雨を予測していましたが、ウェットコンディションでなくても、今日は十分にエキサイティングなレースになりました」
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