ブリヂストンが、2010年開幕戦F1バーレーンGPの予選を振り返った。ブリヂストンのスーパーソフト・コンパウンドタイヤを履いたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが、サキール・サーキットで行われたバーレーンGPで、2010年初のポールポジションを獲得した。ベッテルは1分54.101秒のタイムをたたき出し、明日のレースはスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェリペ・マッサと並んで最前列からスタートする。午前中のプラクティスではスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェルナンド・アロンソが、スーパーソフト...
ブリヂストン・モータースポーツタイヤ開発ディレクター、浜島裕英 Q&A今日の走行の特徴はいかがでしたか?「今日は新しいルールによって行われる初めての予選、それにすべてのクルマが少ない燃料搭載で同時に走行する様子を見ることが出来、大変エキサイティングでしたね。今日はスーパーソフト・コンパウンドが重用され、ミディアム・コンパウンドより速いタイムを記録しました。セバスチャン・ベッテルとレッドブルには今年初めてのポールポジション、おめでとうございます。また、グリッドの最後尾になりましたが、HRT F1チームのカルン・チャンドックの努力にも敬意を表します。彼は予選で初めてF1をドライブしたにもかかわらず、やるべきことをしっかりやったと思います」明日のレースでのタイヤに関する戦略はいかがですか?「コースの状況が改善され続けるなら、スーパーソフト・タイヤは予選同様にレースでもいいはずです。昨年はレース中にコースが著しく改善されましたが、夜の間に砂嵐が来る可能性もあるので、タイヤ戦略をたてる担当者はコース状況に注意を払う必要があるでしょう。ミディアム・コンパウンドは安定した性能を提供してくれますが、1周の速さではスーパーソフトには適いません。ここまでの結果では、ふたつのコンパウンドの差がレースのスティントにそれほど大きな影響を与えるとは思えませんので、チームによって様々なアプローチをするはずです。トップ10のドライバーは、予選でベストタイムを出した時に使用したタイヤそのものをレースのスタート時に使用しなければならないというルールのために、タイヤに関する戦略は限られたものになるはずです。これは、エイドリアン・スーティル以外のドライバーは全員スーパーソフトでスタートするということです。今年はレース中の燃料給油が禁止されているために、タイヤ交換のためのピットストップは随時可能で、これは興味ある結果を引き出すでしょう。明日のレースではF1マシンが初めて満タンでスタートします。明日、サーキットの状態が良かったとしても、最初の周はクルマが非常に重く、タイヤが冷えていますから、ドライバーは十分気をつける必要があるでしょう」関連:F1バーレーンGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション