2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)の予選は、巨大な嵐が襲来して日曜日のグランプリのグリッドを混乱させた。それでもマックス・フェルスタッペンはRB19から十分な力を引き出し、天が開く直前にポールポジションを獲得した。サンパウロで行われた波乱の予選から得たFacts and Statsは以下。
■フェルスタッペンは今季11回目のポールポジションを獲得したが、これは彼が単年で獲得した最多記録となる。インテルラゴスでのポールは2度目で、レッドブルにとってはターボハイブリッド時代で2度目となる。■シャルル・ルクレールはインテルラゴスでの自己最高スタートとなる2位を獲得。これまでの最高記録は昨年の5位だった。■ランド・ストロールが3位となり、キャリア4度目のトップ3スタートとなった。また、フェルナンド・アロンソを上回ったのはスペイン、オーストリアに続いて今季3度目。■ストロールは、このサーキットでポイントを獲得したことも、Q1を突破したことも、チームメイトを予選で上回ったこともなかった。■アロンソは4番手で、ターボ・ハイブリッド時代のブラジルGPで最高のスタートを切った。フェルスタッペンがブラジルでポールポジションを獲得、ストロールはそのすぐ後ろの3番手からスタートする。■ルイス・ハミルトンが5番手となり、ジョージ・ラッセルを今季11回目の予選で上回ったが、メルセデスがトップ3グリッドに1台も入らなかったのは2012年以来のこと。■ラッセルの6位は、1番グリッドからレースをスタートした昨年とは対照的だ。■ランド・ノリスは7番手で、サンパウロでは2019年以来最低のスタートとなった。■カルロス・サインツは8番手で、5戦連続でチームメイトに予選で敗れた。■予選9番手のセルジオ・ペレスは、過去15戦でトップ4入りは1回のみ。■オスカー・ピアストリが10番手となり、2台のマクラーレンが2014年以来のトップ10入りを果たした。メルセデスは3列目、ハミルトンはラッセルのすぐ前に位置する。■昨年ポールポジションを獲得したハースは、2台ともQ2で敗退。また、路面が遅くなったことで、Q2ではQ1よりも遅いタイムを記録している。■エステバン・オコンはわずか0.005秒差で5戦ぶりにチームメイトを上回った。■アレックス・アルボンは予選でチームメイトに20戦全勝。■角田裕毅はQ1で1番手からわずか0.497秒差の16番手。これは2006年に初めて採用されたQ1フォーマットで、1番手から16番手までの差としては史上最小の差となる。■アルファロメオの2台がQ1で敗退したのはシルバーストン以来で、角田裕毅にとっては9戦ぶりのQ1敗退となった。■メキシコGPでは2台ともQ3に進出したアルファロメオだが、ブラジルGPでは2台ともQ1敗退。