バルテリ・ボッタスは『Players’ Tribune』への寄稿で、2018年シーズン終了後にF1引退を決意していたことを明かした。メルセデスでルイス・ハミルトンとコンビを組む中、未勝利に終わったシーズンが精神的に大きな影響を与えていたという。しかし、その決断は冬のある出来事をきっかけに覆される。自身のキャリアと向き合った時間が、ボッタスの思考を「過去」から「未来」へと切り替え、F1継続への転機となった。
「ウイングマン」としての現実ボッタスは当時の立場について率直に振り返る。「彼はチャンピオンだった。僕は“ウイングマン”だった」メルセデスはナンバー1とナンバー2を明確に定めていないとしていたが、実際にはチームオーダーを受ける場面もあった。ボッタスは勝利の可能性があったレースでポジションを譲るよう指示された経験についても言及している。精神的に追い込まれた2018年2017年に3勝を挙げた一方で、2018年は未勝利に終わった。この結果が、ボッタスに大きな精神的ダメージを与えた。「以前の自分に戻ってしまった。ネガティブなボッタス、強迫的なボッタスだ。SNSのコメントを読みすぎて、自分をどんどん嫌いになっていった」「正直に言うと、間違いなく落ち込んでいたし、燃え尽きていた。レースが嫌いだった」そして、彼は明確にこう振り返る。「その冬、僕は引退することを決めた」キャリアを変えた冬の決断転機となったのは、フィンランドで過ごした時間だった。「ある日、森の中を歩きに行った。真冬で、深い雪の中を何時間も歩いた。時間の感覚がなくなっていた」「家族の犠牲やこれまでのすべてを考えた。そして、自分がずっと過去ばかり見ていたことに気づいた」そこでボッタスは考え方を変える。「“これから何をするか”だけを考えると決めた」「もし戻るなら、グリッドで最高のドライバーとして戻る」森を出たとき、彼の考え方は完全に変わっていたという。この経験を経て、ボッタスはF1に復帰。その後もキャリアを続け、現在はキャデラックF1で戦いを続けている。
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