キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、バルセロナで行われている2026年F1非公開テスト初日を終え、「今はキャデラックを煮詰める段階だ」と語り、新規参戦チームとして迎えた最初の走行を冷静に受け止めた。初日は低温コンディションの中でトラブルも発生したが、テストの主眼はタイムではなく、マシンの理解と信頼性確認に置かれている。2026年の大幅なレギュレーション変更により、マシンは軽量化・小型化され、パワーユニットでは電動要素の比重が大きく高まる。
キャデラックF1にとっては、3月6日から8日に行われるシーズン開幕戦オーストラリアGPに向け、すべてがゼロからのスタートとなる。2026年F1に向けた非公開の5日間テストは、月曜日からバルセロナでスタートした。F1は情報管理を徹底しており、ラップタイムは公表されず、サーキット周辺への接近も厳しく制限されているため、走行内容について明らかになっている情報は限られている。今回のテストは、2026年レギュレーション下での初の本格走行という位置づけであり、性能比較よりも基礎的な確認作業が重視されている。キャデラックは11番目のチームとしてF1に新規参戦し、ドライバーにはボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なラインアップを揃えた。初日の走行を振り返り、ボッタスはF1 TVに次のように語った。「寒かった。朝一番は、ここではいつも通りタイヤを機能させるのがかなり難しい。でも気温が上がるにつれて少し良くなった。ただ、1日を通していくつか問題はあった」「これはデバッグ作業だ。だから僕たちはここにいるし、どのチームも何かしら問題を抱えていたように見える。今はそれを特定して、毎日少しずつ周回数を増やしていく段階だ。でも、ここにいられて、マシンに乗れるのは素晴らしいことだ」ウィリアムズ、メルセデス、ザウバーでF1キャリアを積み、これまでに10勝を挙げてきたボッタスは、初日に発生した問題についても過度に悲観していない。今回のテストは、最速ラップを刻む場ではなく、新時代のマシンを理解するための重要なプロセスだからだ。36歳のボッタスは、2026年マシンの印象について次のように述べている。「これまでとは明らかに大きく違う。マシンの挙動が違うし、特に高速コーナーではダウンフォースが少し減っている」「パワーユニットはコーナー立ち上がりでより大きなトルクを発生させるけど、その一方でバッテリー管理が必要になる。それに、キャデラックにエンジンを供給するフェラーリにとっても、これは本格的な走行としては実質的に初日だ。だから当然、学習のプロセスがある」さらに、今後の課題についても明確にしている。「まだ学ぶべきことは多いし、改善点もたくさんある。でも、これは全チームにとって大きなチャレンジだ。今の優先事項は、毎日しっかりと走行距離を重ねることだ」「今日は30周ちょっと走ったと思う。インストレーションラップのような周回も含まれているけど、本当に必要なのは本格的な走行で距離を稼ぎ、開幕戦に向けて信頼性のあるパッケージを整えることだ」キャデラックF1にとって、このバルセロナテストは結果を示す場ではなく、土台を築くための第一歩となっている。ボッタスの言葉通り、2026年F1シーズンに向けた本当の戦いは、ここから始まる。