バルテリ・ボッタスは、アルファロメオのレースペースが2023年F1開幕戦バーレーンGPでメルセデスと戦える位置にあることを示唆した。昨シーズンのコンストラクターズ選手権で6位に浮上したアルファロメオは、今シーズン、新車C43でさらなる躍進を遂げたいと考えている。
ヒンウィルを拠点とするアルファロメオは、F1プレシーズンテストで402周を走行し、最終日にはボッタスが3番手のラップタイムを記録するなど、実りある成果を収めた今週末のシーズン開幕を前に、ボッタスはプレシーズンテストの結果はアルファロメオが今シーズンも競争力のあるミッドフィールドの中に入っていけることを示したと示唆した。アルファロメオの2023年F1マシンの速さについて尋ねられたボッタスは「レッドブルほど速くないし、フェラーリほどでもない。レースペースではアストンマーティンの方が速そうに見えた」と認める。「でも、それ以外は本当に僅差だ。時間帯によって大きな違いがあるし、エンジンモードによって1周あたり1秒の差が出ることもあるけれど、それを考慮しても僕たちは混戦に加わるはずだ」そこにメルセデスの名前を挙げなかったことで、アルファロメオがメルセデスと戦うことを望めるかとさらに質問されたボッタスは、かつてのチームと争う可能性があると信じている。「ロングランを見る限り、可能性はあると思う。彼らが僕たちより速いタイムもあったし、僕たちよりも遅いタイムもあった」とバルテリ・ボッタスは説明する。「彼らが潜在的に抱えていた問題を解決できたかどうかにかかっているけど、僕たちの数字からすると、彼らが優勝争いをするようには見えなかった。分からないけどね」。メルセデスでの5シーズンを経て、ボッタスは昨シーズンからアルファロメオでキャリアの新たな章に乗り出した。元ウイリアムズのボッタスは開幕から9戦で46ポイントを獲得し、力強くキャンペーンをスタートさせた。しかし、開発プログラムの停滞により、アルファロメオは順位を落とし、ボッタスはその後に4ポイントを獲得するにとどまった。ボッタスは昨年半ばのアルファロメオの競争力低下はセットアップの選択に制約があったことが原因だと考えているが、F1レースで10勝を誇るボッタスは、チームが最新マシンでそうした問題に対処していると確信している。「すでに昨年、僕はとても調子がよくて、クルマにもチームにも完全に慣れていると感じていた」とバルテリ・ボッタスは語った。「昨年は、高速ではオーバーステア、低速ではアンダーステアというクルマのバランス挙動から、セットアップの選択肢がかなり限られていたんだ。セットアップに適応しようと努力したけど、少し窮屈になってしまった」「今年はマシンの特性上、低速から高速までのバランスという点で、もう少しツールを活用できると思う。でも、今年はチームの学習プロセスを省略できるので、目の前の仕事に集中できるし、去年よりはるかに快適だ」