メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、7月にオーストリアで2020年のF1世界選手権が再開する際、自分とルイス・ハミルトンのマシンには物議を醸す“DAS”ステアリングシステムが搭載されると考えている。メルセデスW11に搭載されている独創的なDAS(デュアル・アクスル・ステアリング)は、F1プレシーズンテストのオンボード映像で明らかになった。ドライバーはステアリングを押し引きすることでフロントタイヤのトー角を変更することができ、タイヤ温度やストレートスピードに影響を与えると考えられている。
だが、ライバルチームは、メルセデスF1のDASシステムの合法性について問い合わせを行っている。新型コロナウィルス危機が発生したことでDASシステムについての議論は減ったが、バルテリ・ボッタスはメルセデスが来月のオーストリアGPでDASをレースで使用するつもりであることを明かした。「印象的なキットだ」とバルテリ・ボッタスは語った。「それを運転することは非常に安全であり、僕たちはそれに100%安心している」「合法であるかどうかについては多くの議論があったが、我々は合法だと思っている。もちろん、レースの状況では使用していないので、それがどのように役立つかを発見できることを楽しみにしている」バルテリ・ボッタスは、7月5日の2020年シーズン再開にむけて良好な状態にあるが、ソーシャルディスタンスを守るといった措置によって“興味深い”シーズンになると考えている。「序盤8戦の後にカレンダーがどのようになるかは未知だ。週ごと、月ごとにどうなるか見てみるつもりだ」