バルテリ・ボッタスは、F1イギリスGPのフリー走行で3基目のF1エンジンを使用。メルセデスはフランスとオーストリアでボッタスが使用したパワーユニットのさらなるチェックを進めている。先週末のF1オーストリアGPでのバルテリ・ボッタスのリタイアはハイドロリックによって引き起こされたものだったが、チームは突然のシャットダウンでマシンがストップしたことで、エンジンに熱処理の問題が起こった可能性を懸念している。
そのため、バルテリ・ボッタスはF1イギリスGPで新品のターボ、MGU-H、MGU-Kを投入。まだペナルティは科せられないが、それぞれのコンポーネントは年間使用制限の上限に達した。一方、同じリタイアを喫したルイス・ハミルトンのマシンにも同じような懸念があったが、ハミルトンのパワーユニットは同じものが搭載されている。バルテリ・ボッタスのオーストリアGPのエンジンは、ブリックスワースのメルセデスのエンジン拠点でチェックされ、問題ないとの判断が出れば、プールに戻されて、F1ドイツGPのフリー走行で再び使用されると考えられている。メルセデスの広報担当は「PU2はオーストリアでのリタイア後に熱がこもって高い温度に達したため、いくつかリスクを伴う可能性があります」とコメント。「彼(ボッタス)にはここで新品を投入し、我々はしっかりとチェックしてホッケンハイムでまた以前のエンジンンを走らせる予定です」メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、クルマをコース上で止めることは常にパワーユニットにリスクが伴うと述べていた。「どこかで不具合が起こってクルマが無秩序に停止し、システムが異常な方法でシャットダウンされるたびに、クルマには未知の故障が潜んでいる可能性がある。ペナルティを引き起こす封印されたクルマの特定のパーツが制御されていないシャットダウンによって影響を受けてないことを確認するための必要なチェックをすべて完了するまでは完全には確信できない」関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
全文を読む