BMWザウバーのチーム代表であるマリオ・タイセンは、2009年シーズンを捨て、2010年に集中するという選択肢はないと主張する。F1.09にブラウンやレッドブルのマシンに匹敵するペースはなく、BMWザウバーのタイトルへの望みはほぼ終わったようにみえるが、タイセンはマシンの開発をプッシュし続けると断言する。トルコGPで、BMWザウバーはダブルディフューザーを投入。ロバート・クビサが今シーズン初ポイントを獲得した。
勝利はまだ手の届かないところにあるように思えるが、タイセンは今シーズンへの努力を断念し、2010年のマシンに集中することは考えていないと語る。「この頃、F1.09の強化をやめて、完全に2010年マシンに集中した方が良いのではと質問される」「しかし、我々にとってその選択肢はない。今シーズンを諦めるつもりはない」「我々は開発ペースをあげて、今後2〜3レース全てで重要な開発を持ち込むつもりだ。開発はダブルディフューザーのバージョン強化も含む」「シーズンの終わりにはこう言いたい。『シーズンのスタートは期待外れだったが、我々はそれを変え、フィールドの上位にたどり着くことができた』とね」タイセンは、ダブルディフューザーを搭載した今、BMWザウバーは進歩を遂げ始めたと考えている。「イスタンブールのレースで初めて新しいダブルディフューザーを装着して戦った。そして、新しいコンポーネントが有効であることが証明された」「イスタンブールで、我々のクルマには事故や他のドライバーの不運なしでもポイントを獲る十分な速さがあった。チームを満足させるには十分ではないが、次の強化へ向けての基礎となった」