ルノーのF1ドライバーであるダニエル・リカルドは、ジュール・ビアンキが生きていれば、今のフェラーリのシャルル・ルクレールのような活躍していたと考えている。フェラーリでの将来を有望視されていたジュール・ビアンキだったが、ウェットレースとなった2014年のF1日本GPの決勝でコースアウトし、作業していた重機と衝突。重い脳外傷を負ったジュールビアンキは翌年7月17日に25歳の若さでこの世を去った。
ジュール・ビアンキの死後、シャルル・ルクレールは2017年のF2選手権で圧倒的な強さでタイトルを獲得。翌年、ザウバーでF1デビューを果たすと、2年目にはフェラーリに移籍し、2勝を挙げる活躍をみせた。ルクレールはビアンキと家族ぐるみの付き合いがあった。ダニエル・リカルドは、過小評価されている5人のドライバーのひとりにジュール・ビアンキの名前を挙げている。「ジュールは過小評価されているというわけではないけど、トップマシンに乗る彼を見ることは叶わなかった。だから、どれだけ良いドライバーになれるか正しく評価されなかったと思う」とダニエル・リカルドは自身のダイアリーに綴った。「2014年のモナコでマルシャをドライブし、チームの初ポイントを獲得したことを考えてみよう。モナコはマカオと同じように、マグレで結果を出せる場所ではない。あれは間違いなく実力だ」 ダニエル・リカルドは、F1に到達する以前にカートでイタリアでジュール・ビアンキと一緒にトレーニングをしていたことがあるといい、“ジュールは飛び抜けていた”と語った。「そこも、しんみりしてしまう要因だ。ビアンキはトップチームに行けたはずだし、今頃、確実にレースウイナーになっていただろう。時々、シャルルがジュールがやろうとしていたことを代わりに実現しているように感じることがあるんだ」「シャルルの成功はまるで少し遅れたジュールの別バージョンみたい」
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