2025年F1 ベルギーGPのスプリント予選で11番手以下だったドライバーのコメント。7月25日(金)にスパ・グランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリのスプリント予選が行われた。惜しくもSQ3進出を逃したのはリアム・ローソンと角田裕毅。両者とも0.1秒以内の接戦だったが、あと一歩届かなかった。角田裕毅は新パーツの投入が遅れたこともあり、繊細なマシンバランスに苦しんだ様子だ。
メルセデス勢は、アントネッリのスピンを起点に流れを崩し、ラッセルも中団で脱落。今季ここまでとは異なる厳しい展開に直面している。そのほか、アストンマーティン勢は新フロントウイングを試すも中団止まり。ウィリアムズのアルボンは直線スピード不足、ザウバーのヒュルケンベルグは渋滞と不運に見舞われた。フェラーリのハミルトンとアルピーヌのコラピントは、ともにスピンやグリップ不足でまったく流れに乗れず、後方に沈んでいる。11番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「クルマのパフォーマンス自体は良かったけど、最終シケインで小さな問題があった。そのわずかな違いが結果を左右してしまったのは残念だ。今日の走行から学びを得て、明日に向けて改善していく。どの週末も同じように、クルマの力を最大限に引き出すことが大事。風向きの変化がここスパでは結構影響するし、シルバーストンでも同じだったけど、重要なのはチームとしてすべてをまとめて戦うことだ」12番手:角田裕毅(レッドブル)「今日はあまりうまくいきませんでした。スプリント予選ではトラクションでちょっと苦しんでいて、あと0.06秒というすごく僅差で敗退してしまいました。自分としては全力を尽くしましたが、やっぱり悔しいです。チームとしてもあとから振り返ると改善できる部分はあると思いますし、見直していきます。今週末は僕のマシンに新しいパーツが入る予定だったんですけど、少し遅れることになってしまいました。ただ、その中でもエンジニアたちとはいい形で連携できていると思っています。今のパッケージだとすごく繊細で、全部うまく噛み合わないとタイムが出しづらいので、引き続き集中して頑張ります」13番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「FP1では良いペースを見せられていたけど、SQ1でキミのスピンによって撒かれたグラベルを踏んでしまって、その後の走行でマシンの反応が悪くなった。その影響でSQ2ではペースが落ちてしまったと思う。P13で敗退したのは正直ショックだったし、予想外だった。普段の競争相手と比べてもギャップが大きかったから、その原因は見つかるはずだ。明日は今日見せたFP1のような速さを取り戻したい。スプリントでのポイント獲得は簡単じゃないけど、本戦がまだ残っているし、そこに向けて全力を尽くす」14番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「この象徴的なサーキットに戻ってくるのはいつも嬉しい。天候はドライだったし、SQ1では良い内容だった。全力を尽くして走ったけど、残念ながらその勢いをSQ2にはつなげられなかった。新しいフロントウイングを試すことができてダウンフォースも増えたから、明日のスプリントや週末を通じてさらに学びを深めていく」15番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)「ベルギーに戻って来るのは最高だ。スパは本当に特別なサーキットで、毎年戻ってくるのが楽しみ。高速のコーナーでクルマが生き生きと感じられるのが魅力だ。SQ1ではクリーンなラップができたけど、SQ2では数回スナップがあって、フロアにもダメージを負った。明日のスプリントは15番手からのスタートになるけど、何ができるか見ていく」16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「FP1のあとで修復したと思っていた問題が、スプリント予選でもまだ影響していた。直線でかなりのラップタイムを失っていたので、別の対処法を試す必要がある。クルマ自体の仕上がりは良くて、このサーキットとの相性もいいから、まだ週末には希望を持っている」17番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「スプリント予選は常に独特の難しさがある。フォーマットが短く、タイヤも1セットだけ、そして最初のラップがすべてを左右する。最初の走行は思い通りにいかず、2回目のアタックではウォームアップラップのタイミングで渋滞に巻き込まれた。ローソンの直後に出てしまって、ラップが台無しになった。タイヤの状態も良くなかったし、全体的にうまく噛み合わなかった。プラクティスのあとで調整した内容は良い方向だったから、まだポテンシャルはあると思う。明日に向けてデータを分析して、スプリントを活かしていく」18番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)「全体として厳しい1日だった。アップグレードの効果を評価する時間が限られていて、予選までに十分な準備ができなかった。SQ1では良いラップを走っていたけど、突然リアがロックしてコントロールを失った。何が引き金になったかははっきりしていないけど、今夜チームとデータを確認して、明日に向けて前進していく」19番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「今日は全体的にマシンのバランスとグリップで苦しんでいた。いくつかの変更を試したけど、プラクティスの走行が限られていたから、スプリント予選には万全な状態では入れなかった。今夜は改善の余地があるかを見直して、明日に向けて立て直していく。ここは高速コーナーが多くて、マシンへの信頼感が特に重要なサーキットだ。天気予報も不安定なままだし、チャンスが来ることに期待したい」20番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「スプリント予選がこういう形になってしまって残念だった。FP1ではマシンの感触が良くて、SQ1の最初のラップの前半も調子が良かった。でも、ターン14で少しスロットルを踏みすぎてスピンしてしまった。そのときにダメージを負って、2回目のラップではパフォーマンスを出せなかった。もっとできるはずだったから悔しいけど、自分のミスだったので、明日の予選に向けて集中していく」
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