2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリント予選がスパ・フランコルシャンで行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリが圧巻の走りでスプリントポールを獲得した。ピアストリは1分40秒510を記録し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに約0.5秒差をつける快挙。チームメイトのランド・ノリスは3番手にとどまった。
最終セッション(SQ3)では、全10台がソフトタイヤ1セットに制限される中、各車とも残り時間ギリギリでコースイン。フェルスタッペンとマクラーレン勢がポール争いの本命と目されていた。先にタイムを出したのはノリスで、1分41秒128。しかしフェルスタッペンがこれを上回る1分40秒987を記録。だが最後に飛び出したピアストリが、それをさらに上回る1分40秒510というタイムを叩き出し、見事トップに立った。その後方にはフェラーリのシャルル・ルクレールが続き、ピアストリからは約0.8秒差。ハースのエステバン・オコンが好走を見せて5番手に入り、チームメイトのオリバー・ベアマンは7番手。2人の間にはウィリアムズのカルロス・サインツが入った。アルピーヌのピエール・ガスリーは8番手。レース後半に見せたSQ2の好タイムで最終セッション進出を果たした。レーシングブルズのアイザック・ハジャーとキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトがトップ10を締めくくった。敗退組と主なトピックSQ2では、ノリスが1分41秒412でトップ通過。一方、ピアストリは最初のタイムがオールージュ頂上でのトラックリミット違反により抹消され、次の周回で1分42秒169を記録。これにより11番手のリアム・ローソン(レーシングブルズ)にわずか0.041秒差で辛うじて通過した。12番手にはレッドブルの角田裕毅、13番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、14番手と15番手にはフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのアストンマーティン勢が並んだ。最も驚きを呼んだのは、SQ1でのルイス・ハミルトン(フェラーリ)の敗退。最終アタック中に最終シケインで高速スピンを喫し、18番手に沈んだ。他にもアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)がSQ1で敗退。キミ・アントネッリ(メルセデス)は最初のアタックでスタヴロでグラベルに飛び出しダメージを負った影響で、最下位に終わった。各セッションの進行アントネッリはスピンし、スパでのスプリント予選で20位に終わった。SQ1 ─ ピアストリが最速、ハミルトンとアントネッリはスピンで敗退1時間のフリー走行1回のみを終えたあと、ドライバーたちは12分間のSQ1にミディアムタイヤで臨んだ。最初にコースに出たのはハジャーで、4.350マイルのコースを周回。レーシングブルズのチームメイトであるローソンは、ピットレーンでヒュルケンベルグによる危険なリリースにより直後で減速を強いられた。大半のドライバーが最初の数分にコースへと向かい、前の車とのギャップを確保しながら走行する中、フェルスタッペンの右リアタイヤまわりでは懸命の作業が続けられていた。ハジャーが1分42秒711の最初のベンチマークタイムを記録。メルセデスのアントネッリは、最初のアタックでスタヴロにて高速スピンを喫し、360度回転しながらグラベルに飛び出した。その直後を走っていたチームメイトのラッセルにわずかに妨害するかたちで再合流。マクラーレン勢のピアストリとノリスはともに上位へ。ピアストリが1分41秒769でトップに立ち、フェルスタッペンがその間に割って入り、ピアストリから0.3秒遅れで2番手につけた。ハミルトンは最終ラン開始時点で脱落圏内におり、第1セクターでタイム更新が叶わなかった。第2セクターでは自己ベストを記録したが、最終シケインでリアがロックし、高速スピン。これによりイエローフラッグが掲示され、後続の数台が影響を受ける展開となった。それでもベアマンはそのイエロー区間を通過しながらタイムを更新し14番手へ浮上。その後ろにはガスリーが続いた。アルボンは最終的に、1分43秒212のタイムでカットラインにわずか0.041秒届かず敗退。ヒュルケンベルグはローソンとの最終コーナー出口でのアクシデントによりアタックを阻害され、これに続いた。コラピントはストレートスピードに欠けるアルピーヌで19番手。アントネッリは、先のスピンでタイヤにフラットスポットができた状態のまま走行を続け、ピアストリのタイムから3.652秒遅れの最下位となった。ノックアウト:アルボン、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、コラピント、アントネッリスパでのSQ2でローソンはピアストリを0.041秒差で破れなかったSQ2 ─ ノリスが最速、ピアストリはギリギリで通過。ラッセル敗退マクラーレンの2台が先陣を切ってコースイン。ノリスは1分42秒182を記録し、ピアストリは1分41秒736を記録したが、オー・ルージュ頂上でのトラックリミット違反と判定されタイムは抹消。その後、フェルスタッペンが1分41秒583でトップに立ち、ルクレールが1分41秒786で2番手に滑り込む。SQ2もすべてのドライバーがミディアムタイヤを使用。ピアストリは2度目のアタックで1分42秒169を記録し3番手に浮上したが、各車が最終アタックを終えるなかで脱落の危機に。チェッカーフラッグが振られると、ノリスが1分41秒412で再びトップに返り咲き、フェルスタッペン、ルクレールが続いた。オコン、ボルトレト、ガスリー、ベアマン、サインツ、ハジャーらもタイムを更新し通過を決めた。ピアストリはローソンに対しわずか0.041秒の差で生き残り。角田裕毅、ラッセル、アロンソ、ストロールが敗退となった。ノックアウト:ローソン、角田裕毅、ラッセル、アロンソ、ストロールノリスはSQ2でトップに立ったが、スプリント予選の最後でチームメイトに勝つことはできなかった。SQ3 ─ ピアストリが圧巻の走りでスプリントポールを奪取SQ3は各ドライバーがピレリのソフトタイヤ1セットに制限されていたため、事実上一発勝負のセッションとなった。最初にタイムを記録したのはノリスで、1分41秒128のベンチマークを記録。しかしピアストリはそれを0.6秒上回る1分40秒510をマークし、今季初のスプリントポールを獲得。フェルスタッペンはこの2台の間に入り2番手。残るドライバーたちが次々にラップを終える中、ルクレールは3番手に入ったがピアストリからは0.768秒遅れだった。ハース勢は好調を維持し、オコンがセクター1最速タイムを記録して5番手、ベアマンは7番手で、間にサイ...