2025年のスーパーフォーミュラ最終戦(第12戦)が23日、鈴鹿サーキットで行われ、TEAM MUGENの岩佐歩夢が今季最終レースを制し、見事シリーズチャンピオンを手にした。ランキング4位から迎えた最終決戦で、レッドブルF1のリザーブドライバーを務める岩佐歩夢は、ポールポジション発進から一度も首位を譲らない完璧なレース運び。31周のチェッカーをトップで受け、劇的な逆転タイトルを成し遂げた。
2位にはPONOS NAKAJIMA RACINGの佐藤蓮が続き、初優勝にあと一歩届かず。DOCOMO TEAM DANDELION RACING勢は太田格之進が3位、牧野任祐が5位に入ったものの、いずれもタイトル争いで岩佐に及ばなかった。開幕から安定した速さを見せ、ランキング首位で鈴鹿に臨んだVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔は、7番手から追い上げのレースとなったが終盤まで苦戦。最終的に8位にとどまり、シリーズ連覇の夢は叶わなかった。逆境を跳ね返し、最終戦で結果をつかみ取った岩佐歩夢が、ついに2025年スーパーフォーミュラの頂点に立った。