岩佐歩夢は、イタリアのモンツァでFIA F2選手権第13戦のスプリントレースをリタイアで終えた。予選は9月1日(金)に行われた。レッドブルF1の育成ドライバーであり、ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢の1セット目は、マシンに思うようなペースがなく13番手。2セット目はセッション終盤の渋滞でアタックできず、予選は15番手に終わった。
その結果、スプリントレースは8列目15番手からのスタートとなった。気温27℃、路面温度36℃のコンディションで、スプリントレースのフォーメーションラップがスタート。スタートから第1コーナーにかけて位置取りが混乱する中、岩佐歩夢はポジションを落として1周目を16番手で終えた。1周目にコース上にストップしたマシンが出たため、2周目からはセーフティカーが導入。5周目からレースが再開された。6周目にはタイヤにトラブルを抱えた上位車がペースダウン。岩佐歩夢は15番手にポジションを上げ、前車との間隔を詰めてオーバーテイクのチャンスをうかがった。前後がトレイン状態となり、なかなか抜けない状況が続く中、15番手で走行を重ねていた岩佐歩夢は11周目にペースダウン。マシンにトラブルが発生し、12周目には大きくポジションを落としてピットインした。ピットでのマシン修復は困難で、岩佐はマシンを降りてリタイアとなった。痛恨の結果に終わった岩佐歩夢は、総合ランキング3位をキープしたが、4位に3ポイント差まで迫られた。岩佐歩夢、マシントラブルで痛恨のリタイア「エキゾーストのトラブルで排気漏れを起こし、その影響で周辺の配線や電気系がやられてしまってパワーダウンしてしまいました」と岩佐歩夢はコメント。「トラブル自体は、事前に判断することは難しい部分なので、不運としか言いようがありません。スタートからいいペースがあったとは言えない状態で、なかなか前を抜けない状況が続きました。その後どうなるかを見たかったのですが、トラブルが起きてしまい残念です」「悪い流れが続いているのは、自分たちのパフォーマンスをちゃんと発揮できていないことが、原因です。自分もチームもやるべきことをしっかりやれば結果は出ると思っているので、気持ちを切り替えて明日のフィーチャーレースに臨みたいと思います。もちろんあきらめてはいないので、しっかり準備をしてポイント獲得を目指します」
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