9月25日、デトロイトで開催された自動車殿堂(Automotive Hall of Fame)の殿堂入り式典において、伝説的なF1ドライバーである故アイルトン・セナが顕彰された。自動車殿堂は、自動車産業においてモビリティと革新に永続的な影響を与えた人物を称える権威ある栄誉であり、式典ではモータースポーツへの並外れた貢献と、技術革新やクラッシュ・セーフティへの影響が改めて称えられた。
この発表を受け、アメリカン・ホンダとホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)はセナの殿堂入りを祝福。セナの情熱、比類なきドライビングスキル、不屈の精神は、ホンダと共にモータースポーツ史の象徴的な瞬間を築き、今も世界中のファンやエンジニアにインスピレーションを与えていると強調した。式典では、セナの象徴的な1992年型マクラーレン・ホンダMP4/7 F1マシンが展示され、その功績とホンダとの永遠の絆を象徴した。セナの現役時代にホンダF1チームのメンバーであり、現在はHRCさくらに所属する田辺豊治も出席し、次のように語った。「アイルトン・セナとそのご家族に心よりお祝い申し上げます。セナが我々の創業者である本田宗一郎と藤沢武夫と共に殿堂に加わることはホンダにとって光栄です。本田宗一郎氏はセナと親しい関係にあり、この知らせをきっと喜んでくれると思います」1992年型マクラーレン・ホンダMP4/7が展示され、セナの功績とホンダとの絆を象徴したセナのF1における輝かしい実績・ワールドチャンピオン 3回(1988年、1990年、1991年)・グランプリ優勝 41回・ポールポジション 65回・表彰台 80回・モナコGP優勝 6回(歴代最多記録)セナは1994年5月1日、イタリアのイモラで行われたサンマリノGPで首位走行中にクラッシュし、34歳の若さでこの世を去った。ホンダは「セナの挑戦の精神と革新への情熱は、今も我々の原動力であり、未来へと受け継がれていく」と述べ、その遺産を誇りに感じていることを強調した。