アウディは、今週末に開幕する電気自動車によるモータースポーツに初めてファクトリーチームとして参戦する。新しいフォーミュラEシーズンの初戦となる香港では、2回のレースが開催される。アウディは、ドイツの自動車メーカーとしては初めて、このレースシリーズに参戦する。Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム アウディ スポーツ アプト シェフラー)は、ダニエル・アプトと昨シーズンのチャンピオン、ルーカス・ディ・グラッシをドライバーに起用。彼らは、レースカーAudi e-tron FE04のステアリングを握る。
アウディ モータースポーツ代表のディーター ガスは「この数週間、チームが一致団結して、集中的でエキサイティングな作業を行ってきました。私たちの課題は、4台のレースカーを入念に準備し、多様な戦略や状況をコンピューターでシミュレーションし、すべてのプロセスを微調整し、レース用の設備全体を完璧に仕上げることでした。作業が残っているチェックリストはあと数項目のみです。サーキットへ向かう準備は完全に整っています。後は、ポイントを獲得して、再びトロフィーを目指すために戦うだけです」と述べた。今シーズンの初戦香港では、フォーミュラEシーズンの開幕戦としてとしては初めて、週末に2回のレース(ダブルヘッダー)が開催される。土曜日と日曜日には、ほぼ同じ内容のプログラムが組まれ、ファンの方々は、2日間にわたって、プラクティス、予選、そして決勝レースを楽しむことができる。今回の2レースで優勝すると、ポールポジションおよびファステストラップの追加ポイントも含めると、最大で合計58ポイントが与えられる。ルーカス・ディ・グラッシは「我々は、最初の瞬間から完璧なポジションを確保して、新しいシーズンで好スタートを切るために準備を整えています。香港は素晴らしい都市で、ファンの方々も熱狂的です。イベント全体を通して感動的な光景を見ることができます」とコメント。全長1.86kmのサーキットは、ウォーターフロントに沿って設置され、有名な観覧車を通過するコースとなっている。通常は一般の道路を利用したこの仮設サーキットは、非常に長いストレートが特徴。このストレートは、オーバーテイクの絶好のポイントとなる。コースはその後、タイトコーナーが連続する難しいテクニカルセクションへと続く。路面がターマック(舗装路)からコンクリートへと改修されたことも、マシンとドライバーにとって厳しい条件となるだろう。土曜日のレースは43周、日曜日のレースは45周で争われる。ドライバーのダニエル・アプトは、レースのスタートが待ちきれないといった表情で、次のように語る。「サーキットやシミュレーターでのテスト、そしてエンジニアとの準備作業など、数週間に渡ってハードワークを続けてきました。香港で分かっていることは、ライバルと比較して、自分たちがどの程度のポジションにいるのかということだけです。しかし、できることはすべてやってきました」昨シーズンのチャンピオンとなったチームメイトが、カーナンバー1をつけてレースに参戦する一方で、ダニエル・アプトは、昨年と同じカーナンバー66でシーズンを迎える。彼は、日曜日に25歳の誕生日を迎えるため、さらにモチベーションを高めてレースに臨む。昨年、香港で行われた開幕戦で、アウディが支援するドイツチームは、大混乱に巻き込まれた。 アプトとディ・グラッシが駆る2台のレースカーは、オープニングラップでダメージを負ってしまう。アプトはリタイアを余儀なくされる一方で、ディ・グラッシは最後尾からレースに復帰して、見事に2位を獲得した。彼がレースに復帰できたのは、チームの周到な戦略と、洗練されたマシンのエネルギー管理によるものだった。詳細情報・開催日:2017年12月2日(土)、3日(日)・サーキット名:香港セントラル ハーバーフロント サーキット・サーキット長:1.86km・コーナー数:10・最高速度:約200km/h・最速/最遅コーナー:約95/30km/h・前回優勝者:セバスチャン・ブエミ(2016年)・Audi Sport ABT Schaefflerのベスト リザルト:2位、ルーカス ディ グラッシ(2016年)・ファステストラップ(予選):ネルソン ピケJr.、1分03秒099(2016年)・ファステストラップ(レース):フェリックス・ローゼンクヴィスト、1分02秒947(2016年)
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