アウディF1代表のマッティア・ビノットは、オスカー・ピアストリやカルロス・サインツJr.がチームへの移籍候補として報じられていることについて、「非常にうれしい」と歓迎する姿勢を示した。ビノットは現時点でドライバー交代の予定を否定しつつも、有力ドライバーの名前がアウディと結び付けられること自体が、F1界でプロジェクトへの評価が高まっている証拠だと強調した。
ピアストリやサインツとの移籍報道を歓迎アウディは2026年からザウバーを引き継ぎ、ワークスチームとしてF1へ本格参戦した。ドイツ・ノイブルクのパワーユニット部門と、スイス・ヒンウィルのレースチームという2拠点体制でプロジェクトを進めており、ビノットは2024年7月からその指揮を執っている。2027年に向けたドライバー市場では、現ウィリアムズのカルロス・サインツJr.や、マクラーレンのオスカー・ピアストリがアウディ移籍候補として報じられている。一方で、アウディ側はニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのコンビを維持する方針を繰り返し示している。そうした状況について、ビノットは『RacingNews365』に次のように語った。「まず、私は新聞をほとんど読まないので、その話はあなたから初めて聞いた」「カルロスは私がとてもよく知っている人物だ。だから彼とアウディが結び付けられるのは自然なことなのだろう。しかし、私が言えるのは、現在のラインアップにとても満足しているということだけだ」ヒュルケンベルグとボルトレトを高く評価ビノットは現在のドライバーラインアップについても高く評価し、経験と若さのバランスだけではなく、純粋な速さを重視して起用していると説明した。「ガブリエルとニコについて語られるとき、多くの人は経験豊富なドライバーと若手の組み合わせだと言う」「だが私は別の見方をしている。2人とも非常に速いドライバーであり、だからこそ満足している。我々には良いラインアップがある」ヒュルケンベルグは2026年ハンガリーGPで9位に入り、アウディとして今季初ポイントを獲得。チーム内部でも、そのパフォーマンス自体は高く評価されており、成績不振の主因はマシンにあるとの認識から、2027年契約に盛り込まれている解除条項を行使する考えはないと報じられている。「アウディは競争力を持てる」という評価の表れビノットは、有力ドライバーとの移籍報道そのものがアウディの将来性を物語っていると受け止めている。「他のドライバーが我々のチームと結び付けられることについては、とてもうれしく思っている」「それは我々のプロジェクトに対する信頼性が高まっていることを示しているからだ」「外部から見ても、いつかアウディが競争力のあるチームになるという認識は、もはや単なる噂ではなく事実として受け止められ始めている」サインツJr.については、フェラーリ時代にビノットとともに仕事をした経験があり、再びタッグを組む可能性がたびたび取り沙汰されている。また将来的にはジョージ・ラッセルが2028年以降の候補として浮上するとの見方もあり、アウディのシートは今後さらに注目を集めることになりそうだ。アウディは現時点ではヒュルケンベルグとボルトレトの体制を維持する方針だが、ピアストリやサインツJr.といったトップドライバーの名前が移籍候補として挙がるようになったことは、新興ワークスチームとしての存在感が着実に高まっていることを示している。