アウディF1がドイツ・ノイブルクの開発拠点で実施したデモ走行が、ADUO(性能均衡措置)によるパワーユニットアップデートの事前確認だったのではないかとの憶測を呼んでいる。チームは水曜日、従業員向けイベントの一環として2026年型マシン「R26」を走行させた。ステアリングを握ったのはガブリエル・ボルトレトで、走行距離は規則で定められた上限である15kmに制限されていた。
オーストリアGP投入説が浮上今回の走行についてアウディは公式な目的を明らかにしていない。しかしスペインメディア『SoyMotor』は、アウディがADUOによるパワーユニットアップデートを次戦オーストリアGPで投入する予定だと報じている。そのため、フリー走行開始まで約1週間というタイミングで行われた今回のデモランは、新仕様パワーユニットの最終確認だった可能性があるとの見方が広がっている。また、ノイブルクはアウディのパワーユニット開発拠点でもあり、開発に携わった従業員に改良版ユニットを披露する意味合いもあったとみられている。パワー不足はチームの課題こうした憶測に説得力を与えているのが、ボルトレト自身によるパワーユニットへの評価だ。ボルトレトはシャシーについて高く評価する一方で、現在の最大の弱点はエンジン性能にあると認めている。「僕たちのマシンは非常にバランスが良い」「でも単純にパワーが足りないんだ」「GPSデータを見れば、その差は非常にはっきり分かる」アウディは車体性能では一定の競争力を見せているものの、ストレートスピードではライバル勢に後れを取っているとみられている。 この投稿をInstagramで見る LAURA (@whoisloora)がシェアした投稿デモランはシステム確認が主目的F1のデモランはフィルミングデーよりもさらに制約が厳しく、走行距離は15kmまでに制限される。その主な目的は、パワーユニットや制御システムを含む車両全体が正常に機能するかを確認することにある。一方でフィルミングデーは最大200kmまで走行可能で、アップデートの検証や基本的なデータ収集にも利用できる。アウディは今季すでに2回のフィルミングデーを消化しており、1回目は1月のバルセロナ、2回目はプレシーズンテスト前のバーレーンで実施された。そのため今回はデモランという形で走行を行ったとみられている。ADUOによる巻き返しなるか2026年から導入されたADUOは、新パワーユニット規則の下で競争力が不足しているメーカーに追加開発の機会を与える制度だ。アウディは現在、その対象メーカーの一つとされており、性能向上に向けたアップデートを進めることが認められている。現時点で今回のデモ走行とADUOアップデートとの直接的な関係は明らかになっていない。しかし、パワー不足がチームの課題として認識されていることを踏まえれば、オーストリアGPでの改良投入に注目が集まるのは自然な流れと言えそうだ。
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