ウディF1代表のジョナサン・ウィートリーは、2026年のフォーミュラ1参戦に向けた開発状況について「信頼性を最優先している」と最新の進捗を明かした。アウディは来季からザウバーを母体としたワークスチームとしてF1に参戦し、新時代のレギュレーションに挑む。現在、独自開発したパワーユニットはすでにダイナモでのテスト段階にあり、年末には初めてシャシーとパワートレインを組み合わせる予定だという。ウィートリーは「エキサイティングな時期」と表現しつつ、実際の性能評価は2026年の開幕戦まで待つことになると強調した。
ヒンウィルを拠点とするチームは、来季からワークス体制のアウディへと変貌を遂げ、スポーツの新たな時代を迎える準備を整えている。アウディだけでなく、キャデラックも11番目のチームとしてF1に加わる予定であり、新規則と新規参入に対する期待は自然と高まっている。レッドブルのスポーティングディレクターを離れ、ドイツの自動車メーカーによるプロジェクトを率いる立場となったウィートリーは、アウディのエンジンプログラムの進捗について次のように語った。「今はすべてのF1チームにとって非常に忙しい時期であり、誰もが当然のように2026年に焦点を向けている。我々はダイナモプログラムを予定通り進めている。エンジンはすでにダイナモにかけられてしばらく経っている」さらにウィートリーは、2026年がアウディにとってF1で自社製パワーユニットを設計・製造する初年度であることを踏まえ、パフォーマンスよりも信頼性を優先していると強調した。「今の焦点は信頼性だ。というのも、非常に短期間でマシンを走らせなければならないからだ」今季は残り7戦となり、多くのチームはすでに2026年規則に照準を合わせている。パドックでの大きな話題のひとつは、シャシーとパワートレインの統合である。新規則のもとで両者は大幅に刷新され、メルセデスやフェラーリからエンジンやギアボックスを供給されるカスタマーチームは、その設計を適合させる必要がある。しかし、アウディはワークス体制であるため、製造においてはより効率的なプロセスを進めることができる。ウィートリーは、チームが年末までにパッケージ全体を結合し始める見込みであると述べた。「アウディF1プロジェクトにとってエキサイティングな時期だ。12月には初めてシャシーとパワートレインを組み合わせることになる。シミュレーターのプログラムも自然と2026年に向かっている。しかし、どちらのプログラムにおいてもパフォーマンスについて語るのはまだ少し早すぎるだろう」「そしてもちろん、我々が本当にその全貌を知るのは、最初の予選とメルボルンでの開幕戦になるだろう」