アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、今季限りで契約満了を迎えるフェルナンド・アロンソについて、2027年以降もチームとの関係は続くとの見方を示した。ただし、その発言は必ずしもF1ドライバーとしての残留を意味するものではない。アロンソ自身は夏休み中に将来を決断すると明かしており、F1以外のカテゴリーへの参戦や、アストンマーティンで別の役割を担う可能性も排除していない。
ニューウェイ「アロンソとの関係は続いていく」2023年には表彰台争いを繰り広げたアストンマーティンだったが、その後は競争力が低下。2026年シーズンも苦戦が続き、アロンソはサマーブレイク時点で獲得ポイントはわずか1点にとどまっている。さらに、2026年導入の新パワーユニット規則についても繰り返し不満を口にしており、その去就が注目を集めている。ハンガリーGPでアロンソの将来について問われたニューウェイは、引き続きチームにとって欠かせない存在だと強調した。「もちろん、フェルナンドは素晴らしいドライバーだ」「彼はフィードバックとドライビング能力の両面でチームに非常に大きなものをもたらしてくれる」「だから我々にとって彼は非常に重要な存在だ。フェルナンドはこのチームでの時間を楽しんでいると確信しているし、我々の関係も今後も続いていくと思っている」F1継続とは限らないニューウェイの発言もっとも、「関係は続いていく」というニューウェイの言葉は、アロンソが2027年もF1ドライバーとして残留することを明言したものではない。実際、アロンソはオーストリアGPの週末、自身の将来について夏休み中に決断する考えを示す一方で、F1以外のカテゴリーでレースを続ける可能性にも言及していた。「まだ何も決めていない。おそらく8月の夏休み中に考えて、休み明けのザントフォールトかモンツァあたりで来年どうするか決めると思う」「レースは続けるつもりだ。自分はまだ速いと感じているし、モチベーションもある。この仕事が大好きだから、競争力がないとも、レースを楽しめなくなったとも感じていない」F1を離れてもアストンマーティンへの献身は変わらないアロンソは一方で、F1に残るかどうかとアストンマーティンへのコミットメントは別問題だと説明している。「F1でレースをするかどうかは別の話だ」「カテゴリーそのものを楽しめること、パワーユニットや今のレギュレーションで走る感覚を楽しめることが必要なんだ」「考えなければならない要素はたくさんあるし、モータースポーツには多くの選択肢がある」それでも、アストンマーティンとのプロジェクトへの思いは変わらないという。「それでも僕はF1が大好きだ。このチームにも強くコミットしている。たとえレースをしなくても、このチームやプロジェクトへの献身は何も変わらない」「2023年にある程度の成功を収め、シルバーストンの新ファクトリーや組織改革、ホンダとのパートナーシップ、アラムコとの新燃料開発など、多くのことを一緒に築いてきた」「このチームはいずれ必ず成功し、世界選手権を争うようになると確信している」「それが来年なのか、3年後なのか、8年後なのかは分からない。それがドライバーとしての僕の時間的な限界かもしれない。でも、僕はドライバーとしてであれ、そうでなくても、アストンマーティンとともに世界王者になりたい。その思いは変わらない」WEC転向という現実的なシナリオもニューウェイの発言とアロンソ本人のコメントを合わせて考えると、2027年以降もアストンマーティンとの関係を維持しながら、F1以外のカテゴリーへ活動の軸足を移す可能性も現実味を帯びている。アストンマーティンは2025年から「ヴァルキリー」でFIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスと北米IMSAシリーズ最高峰クラスに参戦しており、アロンソは2018年、2019年にトヨタでル・マン24時間レースを制した実績を持つ。F1での現役続行だけが選択肢ではない今、アロンソが夏休み中に下す決断は、アストンマーティンの将来構想にも大きな影響を与えることになりそうだ。
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